甘くない梅酒「BENICHU」が東京・三軒茶屋で人気ひそかに
福井県若狭町の農業生産法人「エコファームみかた」が生産する甘くない梅酒「BENICHU」の取り扱いが東京の三軒茶屋などで始まり、ひそかに人気が高まっている。同社では「予想以上の引き合いに驚いている」と手応えを感じており、都内以外にも大都市圏に取り扱い店舗を広げて“大人の梅酒”の魅力を売り込んで行きたい考えだ。
同町は梅の産地として知られ、特産品「福井梅」を梅酒に使用。無糖のBENICHU38(アルコール度数38%)と微糖のBENICHU20(同20%)を2013年に発売した。いずれも梅酒としては高アルコール。言ってみれば「すっぱいウイスキー」の味わいで、脂っこい料理に合うという。 東京では赤坂、新宿のバーで取り扱いがあり、これまで都内の約10の店舗で月1、2本ずつ出荷するペースだった。しかし、この2月からBENICHUをメニューに取り入れた三軒茶屋のバー「ライズ」と「フラットバー」では、両店だけでも月に15本を越える注文が出始めた。 「無糖や微糖の梅酒が珍しいこと、ラベルにキスマークが入っていて目立つこともあり、人気が出だしたとではないか」と同社では分析。「ライズ」のマスター岩井誠さんも「BENICHU38はまったく甘くない。梅の酸味そのもの。その後ゆっくり味わい、癖になる方が多い」と話している。 同社は「ほかの地域でもお客様の口に触れることが多くなれば、人気が出だすのではないか」としており、都内では、次に銀座からBENICHUを発信していく計画。東京以外でも、大阪や名古屋などの大都市で取り扱い店舗を増やしていく方針だ。