【日本ハム】第2ボタンはじけ飛ぶ、育成2位帯広農・渋谷純希、授業中の「丸太トレ」で体作り
日本ハムの育成2位帯広農・渋谷純希投手(17)が、授業中の「丸太トレ」でプロ入りに備えて体づくりをする。10月31日、帯広市内の同校で指名あいさつを受けた。森林科学科に在籍する同市出身の最速147キロ左腕は、実習授業で伐採した木を運ぶ時間もトレーニングとして捉える努力家。食トレと並行して来年1月の入寮までに筋量アップを目指す。 ◇ ◇ ◇ 少し背を伸ばした渋谷の学ランから、第2ボタンがはじけ飛んだ。1週間前も日本ハムから育成「2」位指名を受ける直前に外れていた第「2」ボタン。地元球団から指名される予兆だったのかと思うような2週連続のハプニング後、西川監督にボタンを付け直してもらった最速147キロ左腕は「今、体重は90キロです」と明かした。ドラフト前の87キロから3キロ増えた。 プロ入りへ向けた体づくりが普段の生活から順調に進んでいる。同校の森林科学科に在籍し、チェーンソーも扱える道産子スター候補は「木を切った時に運ぶのは重たいけど、いいトレーニングだと自分は勝手に思っています」と大胸筋を張って言った。 最近の実習授業では同校敷地内の森で伐採した木でシーソーを製作。「50~60キロくらいあったけど、1人で運びました」。重たい丸太などを運ぶ同校ならではの授業風景も筋トレとして脳内変換。第2ボタンがはじけ飛ぶのも、日頃の意識の高さの表れだ。 現在は食トレをメインにしてプロ入りの準備を進めている。「体重を増やすためにご飯の量を増やしています」とランチは母お手製の大きなおにぎり2つで白飯を約500グラムを食べている。「体重を増やしてから、筋力を一回り大きくしたい」と目標は90キロ前後の体重をキープしながら筋量を上げる計画だ。 ゆくゆくは支配下契約を勝ち取って「ソフトバンクの柳田選手から自信のある真っすぐで空振りを取りたい」。パドレス松井に憧れる道産子左腕は一流打者をバッサバッサと斬りまくる未来を目指して突き進む。【木下大輔】