エポンゴルフ45周年記念限定モデル「Personal」は初の完成品クラブだった
エポンゴルフの伝統であり、挑戦でもある
中でも特筆は「ファニング」と呼ぶ独自の形状。これはブレードのトゥ先端に曲げ加工を加えたもので、作り手である山宮氏が長年温めて来た本作の核心だ。本パーソナルは端的に言えばS20C軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンである。同社のレギュラーモデルアイアンである『AFツアー MB』に比較してもやや小ぶりで、まさにアスリート仕様である一方、AF-ツアー MBよりも低重心で重心距離も長めに設計、安定性とボールの上がりやすさを追求している。さらには、このファニング加工により、実際よりロフトが寝て見えるため球が上げやすい安心感があり、アドレス姿勢からは、フェースが開いて見えるため左にいくイメージを低減させる。 と、こうして効能だけを聞くかぎりはよいことづくめなようだが、このファニング、全番手で曲げの度合いが異なり、金型でなく、精密鍛造後に曲げ加工を施す工程のため非常に手間が掛かる。その上スコアラインの曲がりなど各部に影響するリスクがあり、工業製品としての歩留まりの悪化も招きかねない。ゆえに、このファニングのアイデアは、これまで山宮氏の心の中に留まっていた。それが45周年記念の折、遠藤製作所の持つ金属組成の知見や、曲げの圧力の工夫、治具の開発など全社的な取り組みにより具現化されることになった。まさに同社の「伝統と継承、挑戦」を体現しているのだ。 本作、その思いに触れられるのは世界で350人のみ。シリーズがリリースされるたび、即完売となる、ヘッドパーツ界隈再注目プロダクトは、明後日6月2日発売である。 <お問い合わせ> エポンゴルフ公式WEB:。 電話:0256-64-5551。 フィッティング予約:。
EVEN編集部