うまみ、甘み、日本一! 倉吉農高、お米甲子園で最高金賞
倉吉農業高(倉吉市)食品科流通コースの3年生が栽培したコメ「ゆうだい21」が、山梨県北杜市で開かれた「米・食味分析鑑定コンクール国際大会in北杜」の全国農業高校お米甲子園で最高金賞を受賞した。同校は10年連続入賞で、日本一は9年ぶり2回目。生徒たちは「一生懸命に育てたコメが日本一と認められてうれしい」と喜びをかみしめている。 同校は、倉吉市関金町明高の農家から借りた6アールの田んぼでコメ作りをして今年で8年目。今年は消費者に安全安心なコメを届けようと、うまみが強く、かむほどに甘みが感じられる「ゆうだい21」の栽培に挑戦した。 コンクールには全国67校から170点が出品され、同校はゆうだい21を含めて4品種8点を出品した。1次、2次の機械審査をトップ通過し、最終審査も2位に大差をつけて頂点に立った。 無農薬栽培のため、除草機で田んぼの雑草をかき混ぜ、有機栽培に認定されている肥料を使ってイネカメムシを防除した。西村陽菜さん(17)は「日本一になると思っていなかったのでうれしかった。後輩にも日本一を目指してほしい」と目を輝かせた。 同校は、18、19日に静岡市で開かれるコメ生産者が出来栄えを競う大会「お米日本一コンテストinしずおか」にも出品。全567点の中から最終審査に進んだ75点に2点が選ばれており、入賞に期待がかかる。
日本海新聞