【博多ストーカー殺人】男が法廷で語ったこと 被告人質問の内容を詳しく②「愛していました」「別れるなんて納得できない」
当時の一方的な言動を淡々と語りました。寺内被告は次の日、女性にスマートフォンを返しましたが、その時、別れ話を切り出されたといいます。 検察「あなたとの関係は無理だからと言われましたか。」 寺内被告「言ってたと思う。」 検察「被害者から無理だから、関係続けられないと言われて仕方ないと思ったか、それとも納得できないと思いましたか。」 寺内被告「別れるなんて納得できないというのはあったと思う。」 検察「(2022年)10月24日に警告を受けた時、ストーカー行為だと納得しましたか。」 寺内被告「あの時は思ってなかったと思う。」 検察「その時はということですか。今現在は?」 寺内被告:(沈黙) 検察「当時、あなたはストーカー行為がどういったことだと思っていましたか。」 寺内被告「ついて行ったり、無理矢理しゃべったり、向こうの嫌なことをしゃべったり。」 検察「被害者にとって嫌なことをしていると考えていましたか。」 寺内被告:(沈黙) 検察「被害者が警察に相談したことについて、あなた自身、被害者をどう思いましたか。」 寺内被告「むかついていました。」 検察「復縁したいという気持ちはありましたか。」 寺内被告「最初言われた時はしたいと思っていた。」 検察「10月24日に警告受けて(交際は)終わったけど。」 寺内被告「そうなんすかね。」 検察「前と同じような関係に戻りたいという気持ちはありましたか。」 寺内被告「あったと思います。」
ここで30分ほど休廷し、午前11時20分から検察による被告人質問が再開されました。寺内被告は10月24日に警察から警告を受け、被害者に近づかないようにと言われていましたが、11月10日に被害者の勤務先に行ったことが分かっています。 検察「(11月10日に)被害者に何で自分がストーカーなんだと言いましたか。」 寺内被告「はい、言ったと思う。」 検察「ストーカーの加害者とされた理由や、被害者の気持ちを知りたかったんですか。」 寺内被告「はい。」 検察「会って話した時に復縁したいと話しましたか。」 寺内被告「覚えてないです。」 検察「この当時も復縁したい気持ちはありましたか。」 寺内被告「あったと思いますね。」 検察「11月26日に禁止命令を受けましたが、あなたは自分が被害者にしてきたことがストーカー行為に当たると思っていましたか。」 寺内被告「そのときは思っていなかった、納得できてないと思います。」 当時していた行為について今はどう思うか聞かれると、言葉に詰まる場面が多く見られました。 この日の午後は検察が証拠調べを行い、被害者が少なくとも17か所包丁で刺され、体を貫通する傷があったことが明らかにされたほか、寺内被告が包丁を振り下ろす様子を遠目から捉えたものを含む、現場周辺の防犯カメラの映像4本も公開されました。 (次回に続きます)
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