【博多ストーカー殺人】男が法廷で語ったこと 被告人質問の内容を詳しく②「愛していました」「別れるなんて納得できない」
寺内被告が立ち止まっていたのは女性が働く会社のすぐそばでした。女性が午後6時ごろ仕事を終えて博多駅に向かって歩いていたところ、寺内被告が声をかけました。 弁護側「被害者と会ってどうしましたか。」 寺内被告「傘当てて、何してんねんと言いました。」 弁護側「被害者と会うのを予測していた?」 寺内被告「してないです。」 弁護側「待ち伏せしましたか。」 寺内被告「してない。」
一方、検察の被告人質問では、女性への当時の感情が語られました。 検察「あなたが被害者と交際し始めたのは、令和4(2022)年4月ごろですか。」 寺内被告「はい。」 検察「被害者のことは好きでしたか。」 寺内被告「そうですね。」 検察「どんなところが好きでしたか。」 寺内被告「一緒におって、同じタイミングで笑う。気が合いました。」 検察「あなたにとって、被害者はどんなふうに違う女性でしたか。」 寺内被告:(短い沈黙)「一緒にいて変えてくれた人ですかね。」 検察「自分自身を?」 寺内被告「はい。」 検察「結婚は考えていましたか。」 寺内被告「考えていました。」 検察「被害者は優しかったですか。」 寺内被告「だと思います。」 検察「理解してくれると思いましたか。」 寺内被告「はい。」 検察「交際中、被害者をどう位置づけていましたか。」 寺内被告「愛していましたね。」 検察「愛してしまった女性を殺害したことをどう思っていますか。」 寺内被告「ショックと後悔と申し訳ないっていう気持ちです。」 検察「事件後、いろいろ考えてどうすれば良かったと思いますか。」 寺内被告「正直、あの時、包丁を持って行かんかったらとか、包丁持たんかったらよかったなと。」
寺内被告はこの裁判で初めて後悔の言葉を口にしました。女性が初めて寺内被告について警察に相談した2022年10月21日のことも語られました。 検察「お互いにGPSのアプリをインストールして、どこにいるか分かるようにしていましたか。」 寺内被告「はい。」 検察「アンインストールされていたことはありますか。」 寺内被告「あります。」 検察「ストーカーと言われた10月22日以降ですか。」 寺内被告「はい。」 検察「携帯を取り上げて、被害者が警察に相談しにきたと捜査記録にありました。なんで取り上げたんですか。」 寺内被告「浮気してるんじゃないかって。携帯を見せてって。」 検察「浮気をしていると携帯を取り上げたんですか。」 寺内被告「そうですね。」 検察「携帯を取り上げて、被害者はどんな反応でしたか。」 寺内被告「携帯を返してくださいと、でかい声で言われた。」 検察「どういった場所で携帯を取り上げましたか。」 寺内被告「博多駅、構内です。」 検察「被害者とその後、どうしましたか。」 寺内被告「(被害者が)交番に行くと言って、行ってこいやと。」 検察「あなた自身は交番に行きましたか。」 寺内被告「行ってはないです。」
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