"資源小国" 返上なるか : 南鳥島周辺の海底に高密度レアメタル ―東大・日本財団探査で発見、商用化も視野に
会見した日本財団の笹川陽平会長はマンガンノジュールの商用化について、「日本が資源大国になれる可能性がある。日本の経済安全保障に大きな役割を果たすことになる」と指摘。加藤教授は「1日1万トン、年間で300万トンの揚鉱が目標だが、海洋環境に負荷をかけないようにすることが重要」と述べた。
南鳥島は東京から南東に約1860キロに位置し、航空機では片道約4時間かかる日本最東端の島。同島周囲に広がるEEZは約43万平方キロで、日本の国土面積(約38万平方キロ)を上回っており、同島は国土保全の観点から重要視されている。EEZ内では漁業のほか、天然資源の掘削、科学的調査などを自由に行うことができる。