政治記者が野党の相関図を図解!見えてくる問題とは?選挙ドットコムちゃんねる
ということで、現在の野党の相関図をまとめました
そんな流れの中で、今野氏がまとめた主要な野党の相関図が紹介されました。 今野氏「簡単に言っちゃえば、どこも仲良くない」 仲の良いところがどこにもない相関図。MC陣は、まず図の中央にある立憲民主党に注目します。 「ミッション内閣を作ろう」と野党の結集を呼びかける立憲民主党・泉代表ですが……。 今野氏「なんでミッション内閣かというと、野党が割れたまま選挙をすると、(小選挙区だから)負けるんですよね。千葉5区補選を見てもらえばわかりやすい」 千葉5区補選では、自民党と公明党が1人の候補者を出しました。自民の票に公明党・創価学会の票が加わるのに対し、野党はそれぞれで候補者を出し、票が割れました。 2021年の衆院選では、立憲・共産・国民・れいわ・社民の野党5党が共闘し、289選挙区のうち、213選挙区で一本化できました。しかし、結果は59勝と惨敗。一本化しても勝てませんでしたが、「ばらばらにしたらもっと勝てなかったかもしれないし」というのが今野氏の見立てです。 一本化したことで、麻生氏に「立憲共産党」などと言われる問題もありました。また、共産党は選挙だけでなく、閣外でも協力をし、野党で連合政府の樹立を呼びかけています。 対する「ミッション内閣」というのは、「要するに維新と国民民主に向けて呼びかけている」ものだ、と今野氏は解説します。 憲法改正は脇に置き、立憲・泉氏が共闘を呼びかける政策課題はこの2つになります。 ・ガソリンの値下げに関するトリガー条項 ・教育の無償化 しかし、泉氏の呼びかけに対して「ゼロ回答」の両党。 まず維新馬場代表は、立憲とは選挙協力をしない、立憲を潰してから自民と戦うというスタンスを明らかにしています。国民民主の玉木氏も、まず憲法や安全保障の一致が必要だという考えを示し、泉氏と逆の立場を取ります。 他方、共産党は、憲法改正を唱える自民・公明・維新・国民民主を「悪政4党」と名指しし、維新と国民民主へ厳しい態度を取りながら、立憲民主へは「抱きつき」を示すという状況です。 MC伊藤由佳莉「実際、選挙の時に考えられる枠組みというと」 今野氏は、立憲と共産がある程度選挙協力できるかどうかと予測します。 ただし、選挙協力によって小選挙区の候補を降ろすことになる共産党にとってはうまみがないのも事実です。小選挙区に自党の候補を立てることでポスター貼りなどの活動ができるので、小選挙区の活動が少なくなると、比例票も獲得できなくなってしまうのです。 MC伊藤「共産党は地べた(小選挙区)で活動したいということですね」