中国=BEVというわけでもなし! インドネシアではHEVやICE車を併売する中国メーカーが多い
インドネシア全体でみれば「エンジン」がまだまだ重要
中国メーカーの出展数は多いものの、インドネシアならではといってもいい特徴にもなるのだが、その多くのブランドが得意のBEV(バッテリー電気自動車)以外にHEV(ハイブリッド車)なども含むICE(内燃機関)車を併売しているところが多い。 東南アジアではタイがBEV普及で注目されているが、インドネシアではジャカルタ首都圏などの大都市ならまだしも、島しょ部などの多くでは、充電インフラの関係もありBEV一辺倒ではなかなかビジネスが成り立たないということもあるようだ。 日本メーカーは得意のHEVで存在感を見せるところもあったが、地元メディアとの懇談会などでは、「なぜBEVではないのか」といった質問も多く寄せられ、思っているようにメッセージが伝わっていないようだとの話も聞いている。 会場内では出展メーカーが多くなったものの、いまだにトヨタやホンダ、スズキ、ダイハツ、三菱など多くの日系メーカーが広大な展示ブースを構えている。そして、それに比例するかの如く、中国や韓国メーカー車がジャカルタ首都圏などでは目立つとはいえ、いまだにインドネシア国内では日系メーカーが9割超という圧倒的な販売シェアを誇っていることには変わらない。 会場内と外との「見える風景」の違いがより鮮明になってきている。
小林敦志