カワサキ「GPz900R」初登場時の熱さ! 1984年に語られた『ベストパフォーマンスはインライン4』
>>>コンパクトに、そして機能のみを追求されて造られたGPz900R。一見オーソドックスなレイアウト、機能のカタマリなのだが、それをあえて選んで煮つめた期間は長い確実で完全なものを自信を持って世に送り出さないと気が済まないというカワサキ技術人汗の結晶だ。 >>>ダイヤモンドフレームと呼ばれるフレーム形態は、自らのエンジンを強度メンバーに組み込むダウンチューブを持たないタイプのフレーム。今までエンジンとフレームとの結合部を振動特性などから充分な強度で作る事が難しく、大型車には不向きとされていた。その結合部を十分な強度のまま接合するには、ラバー等を介する必要がない低振動なエンジンである事が望まれる。900Rのエンジンはマルチでありながら更にバランサーの採用で超低振動エンジンに仕上がっている、これにより強度的な難関を克服したのだ。また、このフレーム形態は軽量化にも役立つ。ボルトオンされたリヤフレームはアルミ製で更に軽量化に貢献。 >>>【フロントサス】新たにAVDSという機構を設けられたFフォーク。AVDCは、軟らかいスプリングと硬いスプリングの組み合わせにより、弱い衝撃に対しては、弱い減衰力でソフトな作動を、強い衝撃には大きな減衰力で踏んばりと高い衝撃吸収をさせる様、自動的に減衰力を切り替えられる機構だ。乗り心地も良くなる。【リヤサス】カワサキ得意のユニ・トラックサス、4段階に調節可能なダンパーユニットと幅広い調整域を持ったエアスプリングを有する。リンケージやスイングアーム回りの強度見直しにより、よく踏んばり、路面追従性の高いものにしてある。また車体中央にサスを近づけることで重心の集中化にも役立つというメリットを持つ。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。