カーシェアで鍵を紛失したら「15万円」の請求…!この価格は妥当なのでしょうか?
会員同士で特定の自動車を共有するカーシェア。レンタカーなど、ほかの形態のサービスと上手に使い分けることで、車を所有していない方でも気軽に車に乗れて大変便利です。 しかし消費者の不注意で、返却時にトラブルが生じることもあるようです。例えば鍵を紛失してしまい、交換費用として15万円を請求されることも。鍵交換で10万円以上の請求をされることは妥当なのかを調べてみました。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
安く気軽に利用するはずが……カーシェアで鍵を紛失するとどうなる?
会員登録さえしていれば、あとは簡単な手続きで予約から乗車までできるカーシェア。10~15分刻みで短時間利用ができたり、貸し出しや返却が24時間可能であったりするなど、さまざまなメリットがあります。 短時間のちょっとした外出であれば、お手頃価格で気軽に利用できますが、不注意で鍵を紛失してしまうと、違反金が発生します。カーシェアで鍵を紛失した場合の対応は、以下の通りです。 ●タイムズカー:実費+NOC(2万円) ●ENEOSカーシェア:実費+NOC(2万円) ●やさしいカーシェア:実費+NOC(2万円) ●トヨタシェア:実費+NOC(2万円) NOCとは「ノン・オペレーション・チャージ」のことで、トラブルで車を使えなくなった期間中の営業補償です。カーシェアサービスでは、保険・補償制度が設けられていますが、鍵の紛失は保険の適用外です。そのため、ほとんどの場合は実費およびNOCが請求されます。 実費には、鍵交換にかかる費用だけではなく、スタッフを派遣する場合は人件費や交通費、車を移動させなければならない場合は車両移動のための費用が含まれることも考えられます。
鍵の交換費用で10万円以上は妥当?
近年は、車の機能が高度化・複雑化していることもあり、修理費として高額な費用が発生することがあります。例えば、ひと昔前の車であれば、数百円または数千円で合鍵を作製できました。 しかし、最近ではスマートキーが導入されるようになっていて、合鍵専門店でも作製できない複雑な鍵が増えているようです。 スマートキーにはイモビライザー機能が搭載されていることが多く、事前に登録されたIDが認証されなければエンジンが始動できません。自動車の盗難防止として機能しますが、鍵の複製には専門知識が必要で、高額な費用と時間がかかってしまいます。 スマートキーの交換は、車種や鍵の種類、依頼する業者にもよりますが、10万~20万円ほどかかることが多いようです。そのため、カーシェアで鍵を紛失して15万円請求された場合は、妥当な金額であると考えられます。