「生産者と食べる人をつなぎたい」食ビジネスを紹介 京都府北部の若者が地域の可能性語る
京都府の丹後地域の若者が参加する「農業×食がつながる異業種交流会」が、京丹後市峰山町のホテルであった。同市内で果樹栽培や缶詰め製造を手がける30代男性が古里での事業を語り、ビジネスでの輪を広げた。 府丹後広域振興局が主催し、22日に開いた。同市を中心に農業や観光、デザインなど各分野で働く約30人が参加した。 久美浜町で果樹農園を営む日下部太郎さん(35)は、ナシ3ヘクタール、モモ1ヘクタール、ブドウ1・5ヘクタールを栽培し、直売所で販売する事業を紹介。酒蔵や米農家などと人材を分け合う「特定地域づくり事業協同組合」の事業にも触れた。 日下部さんは「カフェをやりたい気持ちもある。果樹を作り続けさえすればどんどん伸びていく」と語った。 地元食材を使った缶詰め開発を手がける「tangobar」(峰山町)の関奈央弥さん(35)は、カキのアヒージョや牛肉のハンバーグの「ごちそう缶詰」をPR。カキの種付けや有機野菜の収穫など、食の生産現場を体験できるプログラムも実施し、「生産者と食べる人の間をつなぎたい」と意気込んだ。参加者は2人に熱心に質問し、ナシや缶詰めを試食して親睦を深めた。