農業の面白さと、生産の現場のリアルを伝えたい!和歌山の料理人・石井佳奈氏の本は食にまつわる仕事の人必見!
和歌山の個性的な12組の農家が登場
『ワンダフル・アグリカルチャー』には、優しく個性的で素敵な12組の農家の方が登場します。育てているものは、ピーマンやタマネギ、ケールなどの少しめずらしい野菜、そしてイチゴやミカンなどの果物までいろいろ。年齢も30代から50代と幅広く、夫婦、親子、法人とさまざまです。共通しているのは、野菜・果物へのこだわりと愛情。日々野菜と向き合いながら、おいしさと土壌の微生物や肥料との関係などを深く考えながら、育てられています。 取材の中で石井さんが驚いたのは、農家の方の道具や土地への愛着。倉庫を覗いたり、一緒に農地を歩いたりするたびに、その土地のなりたちや住んでいる人たちの歴史、大切に使い続けてきた道具や機械のお話を石井さんは聞きました。 「食の背景を知りたい、農業のリアルを伝えたい」と思って石井さんが始めた取材の旅は、いつのまにか土地やいろいろな道具、それをつくる人たちの話へと広がっていったそう。 取材を通じ「農の営みは、土地の環境を守り続ける営みでもある」と感じた石井さん。農家の方々は、ただ野菜をつくるだけではなく、その土地を守り、耕し続けています。だから、農業に携わる人がいなくなるということは、ただ、食料自給率が下がるというだけのことではありません。 食と地域の風景をつくる農業の営みに目を向け、農ある暮らしに触れる。今日食べたものがもっとおいしくなり、何気ない景色を見る目が変わる。そんなきっかけになるような本です。取材で石井さんが感じた、農や食を支える豊かな背景の感触を伝えたいという想いが、この本の根底に流れています。 現在、原稿の最終チェックと書籍のデザイン作業が進行中。出版は2024年10月を予定で、8月30日までの期間、本の製作に必要な取材費、撮影費、印刷費、デザイン費、送料などを募るクラウドファンディングが〈MOTION GALLERY〉にて実施されています。 writer profile Riho Nakamori 中森りほ なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。