――今回、写真を公開するきっかけは何だったんでしょうか？ ボランティアとして今回の「ネッシー」捜索に参加した後に、ボランティアだけで集まるツアーがあったんです。その時に、捜索を長年続けている方々とお話しする機会があって、ちょうどいいタイミングだと思い、私の写真を見せてみたんです。そうしたら、皆さんが「この30年間で最高の写真だ」とか「これはすごい写真だから公開した方がいい」と言ってくださったんです。それまでは「こんなの偽物だ」と言われるかな…と思って躊躇（ちゅうちょ）していたんですが、「ネッシー」を捜索している方々にそう言ってもらえたので、この機会に公開することにしました。 ――ボランティアとして参加されたこともふまえて、「ネッシー」への思いを教えてください。 今回の捜索は、いろいろな国の人が参加していて注目されているなと感じましたし、中にはバカにするつもりで参加した人もいるだろうけれども、本気で探しに来た人がたくさんいて、捜索自体も本当に科学的なものでした。おそらく「ネッシー」は不思議な自然現象でもなくて、何か私たちの知らない生き物がいるのだと思います。もしかしたらオオウナギかもしれないし、ウミヘビの大きいものなのかもしれないですけど、そういうふうに思っている人がいっぱい集まったことがとても楽しかったです。 「ネッシー」はおそらく、すぐには見つかるわけではないとは思いますし、神秘的なままでいた方がいいのかもしれないと思いますが、「ネッシー」を目当てにネス湖やスコットランドを訪れる人がいて、スコットランドの魅力にも気づいてもらえたら、地元に住む者としてはうれしいです。