今まで好んで食べていたのに、突然食べなくなってしまうコも? 猫が「ゴハンの好き嫌い」をするワケ|獣医師解説
【獣医師解説】猫がゴハンの好き嫌いをするのはなぜ?
飼い主さんからさまざまな声が寄せられましたが、猫がゴハンの好き嫌いをするのはなぜなのでしょうか。また、愛猫がゴハンの好き嫌いをする場合、飼い主さんはどのように向き合うのがよいのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫がゴハンの好き嫌いをする理由
猫の食欲は、「香り」や「食感」に大きく影響されます。ずっと同じ香りのゴハンを食べ続けるというより、香りの変化を求める猫もいます。そういうコは、魚や肉の種類、トッピングの変更によって食欲が掻き立てられるようです。 食感については、ウエットフードの食感が好きなコもいれば、ドライフードの食感が好きなコもいます。また、ドライフードの粒の大きさの違いでも食感が変わってくるので、製品の種類によっても好みがあるでしょう。 猫のゴハンの好き嫌いの様子を見て「飽きやすいコ」と表現されることもありますが、「いろいろなものを食べてバランスよく栄養を摂りたい」という、猫のもともとの習性も関係しているようです。 一方で、こだわりが強かったり変化に敏感な猫の場合には、特定の決まったものだけを食べる傾向があります。
愛猫がゴハンの好き嫌いをする場合、飼い主さんはどうするべき?
猫にゴハンの好き嫌いがあって、悩んでいる飼い主さんもいることかと思います。上述のとおり、猫は香りと食感に食欲を左右されることが多いので、下記のような工夫を試してみるとよいでしょう。 ・メインのタンパクを変える ・ドライフードからウエットフードに変える ・人肌程度に温めてみる ・好みのトッピングを探す ・フードのメーカーを変える ・ドライフードの粒の大きさや、ゴハンに含まれる水分の量を変えてみる もちろん、動物病院で食事の相談に乗ることもできます。ゴハンの好みに関していろいろなタイプの猫を見てきているスタッフも多いので、愛猫の食事に困ったら相談してみるとよいでしょう。愛猫のことを知る一環として、愛猫の食事とも向き合っていただければと思います。 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫のゴハンの好き嫌いに関するアンケート』 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年11月時点の情報です。 取材・文/雨宮カイ
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