オープン戦最下位は想定内? 阪神、広島、横浜の最新事情&注目選手を分析!
今永昇太とトレバー・バウアーが抜け、大幅な戦力ダウンが懸念されていたDeNA。ただ、オープン戦ではルーキーたちが躍動してみせた。まずは、打率.434で史上2人目の「新人でのオープン戦首位打者」に輝いたドラフト1位の度会隆輝をどう見るか。 「高橋由伸氏(元巨人)のようなタイプで、いい打者なのは間違いないです。懸念点は足を上げて打つタイプなので、走者がいてクイック投球されるとタイミングが合いにくいこと。得点圏での勝負強さが求められます。ただ、センスはあるので経験を積んでいくことで対応できるでしょう」 その度会以上にお股ニキ氏が気にかけるのは、4位入団の石上泰輝。オープン戦打率.327に加え、5盗塁でオープン戦盗塁王に輝いている。 「この打撃でショートが守れるのは相当な有望株。もちろん、守備評価はまだまだ未知数ですが、活躍が期待できそうです。また、度会と石上という足もあるふたりが加わったことで、これまでの"各駅停車打線"からバランスはグッと良くなる。オープン戦ではチーム盗塁数も12球団1位になるなど、作戦コーチの影響を感じさせます」 このほか、6位入団のパワーヒッター井上絢登、投手ではお股ニキ氏がドラフト時から評価していた2位入団の松本凌人、新加入という意味では元オリックスのアンダースロー中川颯にも注目したい、とお股ニキ氏は語る。 新戦力が期待以上の活躍をすれば、チームは浮上していくだろう。 取材・文/オグマナオト 写真/時事通信社