日向坂46が「日本のひなた」で音楽フェス、「おひさま」らが考えるおもてなし
日照時間が長く、「日本のひなた」とも呼ばれる宮崎県。そんな県内で9月、ひなたが名前に入る人気アイドルグループ「日向坂46」が「ひなたフェス2024」と銘打った音楽イベントを行う。宮崎を故郷のように感じるというメンバーの来県を地域の活性化につなげようと、訪れるファンらへのおもてなしなどを考える有志の動きも生まれている。(山畑壮起) 【写真】笑顔でポーズをとる日向坂46のメンバーら
イベントは2日間
日向坂46は「欅坂46」(現・櫻坂46)の姉妹グループの「けやき坂46」として2016年に活動を始め、19年にいまの名称となった。人気も高く、ファンはグループ名にちなんで「おひさま」と呼ばれる。
グループがひなたフェスの開催を発表したのは4月。理由としてロケで訪れて宮崎と縁が生まれ、故郷のように思うようになったなどとしている。
会場となるのは宮崎市のひなた県総合運動公園。開催日は9月7、8日で、主要イベントとなるライブは両日とも、公園内のひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われる。
市制100周年の節目に行われるイベントを観光誘客などにつなげようと、市も市内の装飾やPRブース設置などの費用885万円を予算化している。
「温かく出迎えたい」
イベントを地域のにぎわいにつなげようとする市民もいる。「2日間で数万人が訪れる。温かく迎え入れたい」。宮崎市橘通東3のカフェ「若草HUTTE&co―ba miyazaki」のオーナー、今西正さん(45)もその一人だ。
今西さんは日向坂46のグループ名を知っている程度だったが、宮崎に親しみを持つメンバーや、フェスに来てくれるファンのために何かしたいと思い立った。
知人で、野菜などを販売する「やお九州」代表の服部学さんと話し、おもてなしなどを考える勉強会を5月に始めた。服部さんも日向坂46をよく知っているわけではなく、「盛り上げるためには我々がまずグループを知らないと」と話す。
6月22日に今西さんのカフェであった2回目の勉強会には大学生、個人事業主、行政職員ら50人以上が参加。ファンが説明するグループの歴史などに関する話に耳を傾けた。