中国、豪作家に執行猶予付き死刑 スパイ容疑、豪政府は抗議
【北京、シドニー共同】中国北京市の第2中級人民法院（地裁）は5日、スパイ罪で中国系オーストラリア人の作家ヤン・ヘンジュン（中国名・楊恒均）氏に執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。中国外務省が明らかにした。AAP通信によると、オーストラリアのアダムズ外務貿易省次官は中国の肖千・駐オーストラリア大使を同省に呼び出し、判決に抗議した。 【写真】北京市内に設置された監視カメラ「中国衰退論」摘発を示唆
中国は何が違法行為に当たるのか不透明なまま反スパイ法などにより外国人を相次いで拘束しており、国際社会で中国の恣意的な法運用への懸念が高まりそうだ。 オーストラリアのウォン外相は声明で事実上の終身刑だと指摘し「ぞっとする判決だ」と非難した。
