資産運用に気合いを入れすぎない! しっかり勉強してからよりもはじめられる近道とは?
2024年から、新しくNISAの仕組みが更新されました。 新年を迎え、私たちも、「新年がスタートした。やることをやっておかなければ」と焦る気持ちになるかもしれません。しかし、気持ちばかりが先走っていませんか?
スマホの使い方は覚えられるけど金融商品は覚えられない……なぜか?
「そうはいっても、そもそも『NISAって何?』というところから勉強しなくてはいけないので、時間が足りない」という方もいらっしゃるでしょう。 例えば、保険商品などを思い起こしてください。ご自身が現在加入されている保険商品はどのような商品で、どういったときに保険金が支払われるのか、それを人に説明できる人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。 かつて生命保険のセールススタッフを経験したことがある筆者でも、1年に1度のお知らせを確認しないと分かりませんし、それを見てもすぐに忘れてしまいます。なぜかというと、答えは簡単で、毎日使うものではないからです。 では、スマホの場合はどうでしょう。購入したときは知らなかった便利な機能があることを使っているうちに知ったり、人と話して気が付いたりして詳しくなっていきますよね。これが、金融商品とスマホの違いです。使い慣れているかそうでないか、という差ですべて説明できます。 「経済なんて、なじみがないから全然分からない」という方がいますが、本当の理由は毎日接する必要がないからということでしょう。為替レートの動きを把握していなくても、日常生活で困ることはまずありません。 ですが、スマホでアプリによって異なる情報共有の仕組みが分からなければ、今日の仕事や勉強にそのまま影響をきたします。
「しっかり勉強してから投資をしよう」これでは、いつまでたってもその時は来ない
もう少し、スマホと金融商品、それぞれの私たちの付き合い方について考えてみましょう。 機種変更したとき、新しいアプリを使わなければならなくなったとき、何時間もかけて説明を見たり聞いたり、ワークショップに参加したりしても、終わった後はたいていこんな感想を抱くのではないでしょうか。 「えーっと、たくさん情報がありすぎて、結局よく分からなかった」 「取りあえず使ってみて、徐々に慣れていこう」 これは、金融商品も同じです。セミナーに参加したり、販売担当者から説明を聞いたり、メモをとったりしても「結局なんだっけ?」となることがあります。時には自分でとったはずのメモを見返しても、よく分からないということもあるでしょう。 つまり、「しっかり勉強してから投資をしよう」と考えているのであれば、いつまでたってもその時が来ない可能性があります。スマホと同じで、「取りあえずはじめてみて、徐々に慣れていけばいこう」という気持ちでゆるくはじめてみるのが近道です。