何とか打率1割台に浮上、ドジャースの『弱点』下位打線で苦しむ33歳・テイラーが今季1号の値千金弾「ホッとしたよ」
◇14日(日本時間15日) ドジャース4―3ロイヤルズ(ロサンゼルス) 今季、順調に勝ち星を重ねるドジャースにあって、弱点と指摘されるのが下位打線だ。ベッツ、大谷、フリーマン、スミス、T・ヘルナンデスが並ぶ上位は強力だが、下位からの得点やチャンスが少ない。 だが、ロイヤルズ戦は下位打線が奮起して勝利につなげた。3点を追う5回、出場機会が限られるロハスが2ランで反撃ののろしをあげると、開幕から極度のスランプに陥ったテイラーが、ようやく今季1号となる左翼へのソロで追いついた。 テイラーは試合後、「久しぶりの感触。ホッとしたよ。また(本塁打を)打てるという確信はなかったから。フラストレーションがたまる日々だったことは確かだ」。打率が何とか1割台に乗った33歳には安堵(あんど)感がにじんだ。 同点の8回はベッツが出て、フリーマンが決勝打と役者が決めたが、課題の下位打線、特に苦しんでいたテイラーが存在感を見せたのはチームにとっても大きい。プレーオフに向けて、下位打線をどう底上げしていくか。夏のトレード期限までに動く可能性もあるが、来季まで契約を残す昨季15本塁打のテイラーの完全復調も待たれる。(写真はAP)
中日スポーツ