廿日市市で市道に穴、車はまる事故3件 市、亀裂や沈下に気付きながら規制せず
広島県廿日市市大野の市道宮内更地線で7月2日、路面にできた穴に車がはまる単独事故が3件相次ぎ、市が車の修理代計約50万円の損害賠償を専決処分した。市内で土砂崩れなども起きた前日からの大雨の影響とみられる。市は事前に亀裂や沈下に気付きながら規制などをせず、対応が後手になった。 【地図】「廿日市市で市道に穴」事故現場 市によると、穴は長さ約30センチ、深さ約10センチで、車道のわだち部分の2カ所で発生した。午後6時半ごろ、軽乗用車がはまり、右側の前後輪を損傷。同9時40分ごろには、乗用車が同様に右側の前後輪、同11時半ごろには、別の軽乗用車が右前輪を破損した。 現場は中央線のある片側1車線の道路で、大型トラックなども通る。市側は2日午前の道路パトロールで、アスファルトの亀裂や沈下を確認したが、その時点で穴はなかったという。翌日の対応を業者に手配し、その間の通行止めや応急措置をしていなかった。
中国新聞社