「オリーブヤング分、取り返さないと」勝みなみのモチベーション
◇米国女子◇BMW女子選手権 3日目(19日)◇水原バレーCC (韓国)◇6680yd(パー72) 【画像】渋野日向子&勝みなみがマツケンサンバ 同組のシャネッティ・ワナセン(タイ)と話すシーンがあった勝みなみ。「『オリーブヤング』で何回か一緒になったんです。ほかにも選手がいっぱいいて」。共通の話題は、韓国に拠点を置く健康・美容製品を扱う『Olive Young』での買い物についてだった。 「私、今週もう4回行ってるんです。日焼け止めを買い忘れちゃったので、きょうも終わってから行かないと」。昨年大会はウエーティング1番手から繰り上がり出場がかなわなかった。「コスメ分、(稼いで)取り返さなきゃいけないんで」と冗談めかしつつ、ひとつでも上を目指す心意気は本物だ。
悪天候で持ち越した5ホールを3連続バーディで締めくくり、日本勢最上位の11位で臨んだ第3ラウンドは試練に見舞われた。1番(パー5)は3打目をピンに絡めてバーディ発進したものの、「2番から変だったかもしれない。『なんか、向きにくいぞ』って」。どうしても構えで左を向いている気がして、アライメントの気持ち悪さがぬぐえない状態が続いたという。 何とか粘ってパーを拾っていたが、大きく左に外した7番(パー3)から3連続ボギー。土手を越えてピンに向かって下る超高難度のアプローチを必死に寄せた後、2.5mほどを決めきれなかった。上位の背中が遠のき、後半の「チャンスホール」と位置付けていた15番(パー5)でもボギー。苦しい流れの中で奪った最終18番のバーディが救いになる。 セカンドのアイアンを打つ前、左足をほんの数センチ前に出したら気持ちよく構えることができた。もともと右のミスを嫌うタイプで、その意識が強くなって左足を引いているのだと思い当たったそう。「打って気付きました。ちょっと気付くのが遅かった」と悔しがりつつ、3mを決めきったフィニッシュは間違いなく最終日につながる。 「74」で通算7アンダー30位。今週5回目の『Olive Young』で日焼け止めを買い足した後は、韓国でのラスト18ホールを心置きなく終えたい。(韓国・坡州市/亀山泰宏)