国内最大級ファッションイベント『TGC和歌山』 1万人に1人の難病抱える中学生がダンスステージに挑戦 「同じ障害の人を元気づけたい」
3日、和歌山県で国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション」が開催されました。 ■【動画で見る】1万人に1人の難病抱える中学生「同じ障害の人を元気づけたい」 東京ガールズコレクション和歌山のダンスステージに挑戦 この大舞台で、多様性を表現するダンスステージに挑戦するのは、難病を抱える中学生です。 【松本莉央さん(15歳)】「同じ障害の人に、なんか元気づけられるかなって。元気になってもらえたらいいな」
■「TGC和歌山」とは?
「東京ガールズコレクション」略して「TGC」は、大規模なファッションの祭典として人気のイベントです。 ファッションランウェイやライブパフォーマンスなど、華やかなステージが観客を魅了するTGCが、和歌山県で開催されました。 会場の和歌山ビッグホエールや、関連するイベントには1万3000人を超える人が訪れ、大盛況。 このイベントでは、SDGsへの理解を深め、地方を活性化し若い世代へ伝える事も目指しています。 【来場者】「和歌山が有名になっている感じがするので、和歌山県民からしたらありがたいことだなと思っています」「和歌山で渋滞が起こっていて、びっくりしました」 中でも和歌山県が特に力を入れているのが、県の特別ステージ「Harmony March(ハーモニーマーチ)」です。 【和歌山県 岸本周平知事】「和歌山県って地方の田舎ですよね。そういうところで多様性の芽を出すということが、意味があると思っています」 和歌山県に住む13人がステージに立ち、「多様性を認め合う共生社会」を表現しようと、トランスジェンダーを公言する人や、自閉症の子どもたちが一緒になってダンスを披露。 どんなステージになったのか?その挑戦を追いました。
■難病を抱える中学生が大舞台に挑戦
今回、県の特別ステージに立つことになったのが、和歌山市内の特別支援学校に通う松本莉央さん、中学3年生。 莉央さんは、およそ1万人に1人の割合で発症する難病「プラダー・ウィリ症候群」を抱えています。どれだけ食べても満足感が得られない、筋力が弱いなどの症状があります。 【松本莉央さん(15歳)】「普段の生活もみんなで一緒にいたいと思うし、今回はステージで、みんなと一緒に踊れるからいいなって。同じ障害の人に、なんか元気づけられるかなって。元気になってもらえたらいいな」 本番2週間前、初めて行われた全体練習。事前に映像を見て練習した上で臨みました。 しかし、莉央さんはスピードの速いダンスについていくのが少し難しそうな様子です。 他の参加者たちは…。 【向井愛莉さん(12歳)】「足(の動き)とかが速いから、そこが難しい。みんなで踊るのが楽しみ」 【岡 陽葵(ひなた)さん(11歳)】「一緒に向かいあって踊れるのが夢だったので楽しかったし、うれしかったです」 【高田友紀子さん(28歳)】「自分らしさというのをダンスとかで自分たちのできる範囲で、車いすでも出せるよっていうのを伝えられたらいいなと」 他のメンバーもそれぞれ、自分の思いを持って練習に参加していました。
【関連記事】
- ■全身の筋肉に骨…難病「FOP」と15年以上闘い続ける青年 虫歯の治療も“命がけ” iPS細胞を活用した治療法に一筋の光
- ■2歳娘の「肛門付近の傷」…異物挿入か?自然排便か? 異例の医師尋問行われる 傷害致死などに問われている“今西事件”
- ■実の娘に性的暴行 「鬼畜の所業 保育園から性虐待続け 人生破壊」 55歳父親に“異例”求刑超えの懲役20年判決
- ■中学教師が「セックス」指導 “コンドームの付け方実践”や“出産シーン鑑賞”に挑戦 「先生セックス何回したことある?」なんて質問も
- ■「限界ニュータウン」 新築時2600万円が113万円 「だまされたとは思わないけど…」 “バブル期”開発 街から離れ、病院も学校もなく