新NISAで月5万円を30年間積立投資!複利効果で資産はいくらに?資産運用のポイントを解説
投資をする際には「分散・長期・低コスト」を意識しよう
投資をする際には、「分散・長期・低コスト」を意識しましょう。投資の世界では「卵を一つのかごに盛るな」という言葉があり、性質や値動きの異なる複数の資産に分散投資することで、安定的な運用成果を目指せることを意味します。 また、長期投資をすると、短期投資に比べて収益のフレ具合が小さくなります。その結果として安定的に収益を得られ、リスクを抑えつつも安定的にリターンを得られる可能性が高まるのです。 投資をする際には買付手数料や信託報酬など、さまざまな手数料が発生します。手数料は投資家にとって明らかなコストであり、最終的なリターンを削る要因です。コストは、できるだけ低く抑えたほうがよいでしょう。 運用の専門家ではない方でも、「分散・長期・低コスト」を意識すれば、投資でリターンを得られる可能性があります。具体的には、低コストでグローバルに投資できる投資信託(ファンド)を活用するのが一つの選択肢でしょう。 投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめて、資産運用のプロに運用を任せられる金融商品です。 投資信託を活用すれば、投資の経験がない方でも、手間をかけずに「分散・長期・低コスト」の投資を実践できます。 また、さきほどNISAのメリットを活かすためには、高いリターンが期待できる商品を選択するのが合理的である点をお伝えしました。具体的に、高いリターンを期待できる金融商品は「株式」が該当します。 「分散・長期・低コスト」と「高いリターンが期待できる商品を選択する」という点を組み合わせると、NISAの運用は「全世界の株式に幅広く投資する投資信託」が一つのアプローチとして考えられます。 これからNISAを始める際には、証券会社が取り扱っている投資信託のラインナップを確認してみてください。投資商品選びで迷ったら、全世界の株式に幅広く投資する投資信託を購入するとよいでしょう。
まとめにかえて
資産形成を進めるうえで、NISAは有効活用すべき制度です。 運用期間が長期になるほど、リスクを軽減しながら安定的に収益を得られる可能性が高まります。 「分散・長期・低コスト」と「高いリターンが期待できる商品を選択する」という点を意識すれば、投資の経験がない方でも十分なリターンを得られる可能性があります。 多くの方にとって最適な選択肢となるのは、「全世界の株式に幅広く投資する投資信託」といえるでしょう。
参考資料
・金融庁「NISAを知る」 ・金融庁「つみたてシミュレーター」 ・日本証券業協会「リスクとリターン」 ・年金積立金管理運用独立行政法人「分散投資の意義(3)卵を一つのかごに盛るな」 ・一般社団法人投資信託協会「投資信託の仕組み」 ・一般社団法人投資信託協会「第3回 長期投資のメリットとは」
柴田 充輝