観光ガイドには絶対載らない!?現地の人に訊いた海外での“町の自慢”が想定外【作者に訊く】
今年も残るところあとわずか。ウォーカープラスではSNSで話題を呼んだ漫画を今年も数多く紹介してきたが、なかでも海外で体験した出来事を描く漫画家の五箇野人(@gokayajin)さんの作品は多くの反響を呼んだ。今回はアジアの郊外で地元の住民に訊いた、意外すぎる“町の自慢”を描いたエピソードを紹介したい。 【漫画】「海外紳士と予期せぬ町の自慢。」を読む ■アジアの郊外で出合った激レアな「自慢のスポット」が素敵 ゲッサン(小学館)で連載中の「海外 縁にまかせて歩くだけ。」(単行本第1巻は2023年10月12日発売)や、「つかれたときに読む海外旅日記」(単行本第4巻は2023年10月12日発売)などの作品で知られる五箇野人さん。ブログやSNSでも海外での光景や出来事を漫画として公開しており、2023年1月に公開された「海外紳士と予期せぬ町の自慢。」は、X(旧Twitter)上で5000件を超える「いいね」を集めた。 同エピソードは、五箇野人さんがアジアを旅している最中、郊外の大通りで出会った男性と散歩していた時のことを振り返った作品。五箇野人さんは「この町自慢のスポット」を訊ねると、男性は「むずいな…俺が思うのでOK?」と裏路地へと連れていく。 そこにあったのは、東南アジアでは身近な乗り物である三輪自動車“トゥクトゥク”。「分解されたトゥクトゥクが自慢――!?」と呆気にとられる五箇野人さんだったが、男性が見せたかったのはそのトゥクトゥクを塗装する知人の技術。やはり地元の住民がトゥクトゥクを塗装する場面を“町の自慢”と紹介される、ほのぼのとした一幕を描いた体験談だ。 ■観光名所がないからこその、その町だけの魅力 ユーザーからは「互いをリスペクトしあえるコミュニティっていい」「確かになかなか見れないかも」と好感を集めたエピソード。この当時の思いや旅の進め方を五箇野人さんに訊いた。 ――激レアな町の自慢を紹介される素敵なエピソードです。男性に連れられている最中はどんなものが見られると予想していましたか? 「木々も多くて大きな川沿いに家々がズラッと並んでいるエリアだったので、川のほとりの癒やし的なスポットを予想していました」 ――今回のように「その町の日常」を紹介されることは海外旅の中でも珍しいのでしょうか? 「中心地から離れて目立った観光スポットがない町に行くとたまにこういうご紹介はあります。こういう経験から自分自身そういう町がどんどん好きになっていっていて、どの国でも必ず郊外の町は行くようにしています」 ――ちなみに、行く先々の土地については事前にどれくらい調べていくのでしょうか? 「情報はある程度集めたうえで現地に行ってその上で出会った人にオススメ、穴場を聞くことが多いです。今回のように観光地ではない郊外の町になると事前の情報収集には限界がありますが、旅するうえでは、楽しむためにも安全のためにも、情報が命かなと思っているのでなるべく調べます」 取材協力:五箇野人(@gokayajin)