バイデン政権、対ロシア制裁強化で半導体販売阻止へ-関係者
(ブルームバーグ): バイデン米政権は、ロシアのウクライナにおける戦争遂行能力を抑えるため、中国など第三国の売り手を標的にロシアへの半導体などの販売に科す制裁を拡大しようとしている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
バイデン政権は12日、既存の輸出規制や制限の範囲を拡大すると発表する。米国ブランドの製品であれば、たとえそれが米国内で製造されたものでなくとも、制裁の対象にする方針だ。発表前だとして関係者が匿名を条件に語った。
特に半導体は、この制裁強化の目玉となる。関係者によれば、戦闘を支える技術へのアクセスを抑制しようとする動きがあるにもかかわらず、ロシアはミサイルや戦場に不可欠な装備類に使用する半導体を第三国から調達しているという。
米国はより広範な製品コードを公表し制限品目のカテゴリーを拡大するほか、ロシアに製品を流しているとみられる香港の事業体を住所によって特定する予定だとも関係者は話した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は新たな措置が打ち出されることは確認したが、具体的な内容への言及は避けた。輸出規制を統括する米商務省はコメントしなかった。
原題:US to Widen Sanctions to Curb Chip Sales to Russia’s War Machine (抜粋)
--取材協力:Alberto Nardelli.
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Josh Wingrove