遠藤航が『アンフィールド』の“魔力”を語る「僕らは1人多い状態で戦っているようなもの」
リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航が、クラブ公式HPにて2日に行われたプレミアリーグ第10節ブライトン戦を振り返った。 【ハイライト動画】リヴァプール、ブライトンにホームで鮮やか逆転勝利! 前節終了時点で7勝1分1敗の成績を残し、首位を走るリヴァプールが、本拠地『アンフィールド』にブライトンを迎えた一戦。試合は14分、左サイドから仕掛けた日本代表MF三笘薫がアウトサイドでパスを送ると、ボックス右に流れたボールをトルコ代表DFフェルディ・カドゥオールが右足で叩き込み、ブライトンが先手を取る。前半はこのままアウェイチームの1点リードで終了したが、後半に入ると、リヴァプールが『アンフィールド』の大声援を背に反撃を開始する。 まずは70分、敵陣左サイドから中央へ持ち出したオランダ代表FWコーディ・ガクポが右足でクロスボールを送ると、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの頭を超えて直接ゴールに吸い込まれ、試合を振り出しに戻す。続く72分には、カウンターの場面でボールを持ち運んだイングランド代表MFカーティス・ジョーンズが右サイドへ預けると、ボールを引き取ったエジプト代表FWモハメド・サラーがカットインから左足で強烈な一撃を突き刺した。試合はこのまま2-1で終了し、リヴァプールは見事な逆転勝利を飾った。 同試合の77分からピッチに送り出され、勝利に貢献した遠藤は「『アンフィールド』の雰囲気は信じられないようなものでした」と同スタジアムが持つ“魔力”に言及。「昨年の12月に行われたフルアム戦(※昨季のプレミアリーグ第14節。リヴァプールが4-3で勝利)を思い出しました」と続け、自身がリヴァプール加入後初ゴールを挙げた一戦を引き合いに出すと、「あの試合では、87分に僕がゴールを決めたのですが、その直後に逆転ゴールが生まれました。今日の『アンフィールド』は、当時を思い起こさせるような雰囲気でした」と述べ、『アンフィールド』のファン・サポーターへ感謝を伝えた。 「彼らは本当に素晴らしい雰囲気を作ってくれました。僕らは1人多い状態でプレーしているようなものです。揺らぎないサポートに感謝しなければなりませんね」 続けて、試合全体を振り返った遠藤は「非常にタフな試合でした。前半のブライトンは非常に良いプレーをしていましたが、後半に入っても僕らのインテンシティが落ちることはありませんでした。だからこそ、逆転に繋がる2ゴールが生まれたのだと思います」と発言。終盤に送り出された遠藤の役割は、チームを“逃げ切らせる”ことだったらしく、「僕は2点目が決まった後にピッチに立ちましたが、役割は非常に明確でした。僕は自分に求められた仕事をしただけです」と明かすと、「勝てて良かったです」と勝ち点3獲得を喜んだ。 同試合では、今季のプレミアリーグでここまで1試合も先発していないイングランド代表DFジョー・ゴメスが、後半開始と同時に送り出されて素晴らしいパフォーマンスを見せただけでなく、C・ジョーンズ、コロンビア代表FWルイス・ディアス、そして遠藤と、交代選手もそれぞれが持ち味を発揮した。遠藤は「毎試合、全員が常に良い準備を続け、チャンスが来たならばベストを尽くす。今の僕らが勝ち続けているのは、このようにみんなが自分の仕事をしているからだと思います」と主張。遠藤自身も、今季はここまでプレミアリーグでスタメンの機会がないという苦しいシーズンを過ごしているが、次のように自身の考え方を明かしている。 「ジョーイ(J・ゴメス)はとても良いプレーをしていたと思いますし、サブからスタートした選手も、全員が自分の仕事をする準備ができていました。それはとても重要なことです。僕としては、先発するにしてもしないにしても、チャンスのために準備をして、ベストを尽くすだけだと思っています」 第10節ではマンチェスター・シティがボーンマスに1-2で敗れたことで、ブライトン戦を勝利で飾ったリヴァプールは、再び首位に浮上した。しかし、遠藤に言わせると、チームは現時点での順位をそれほど重要視していないという。 「僕らに必要なのは、目の前に試合に集中し、勝ち続けることです。なので、順位表はあまり見ていません。とにかく目の前の一戦一戦だけを見ています」 この後、リヴァプールはブライトン戦から中2日でチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第4節のレヴァークーゼン戦を戦い、そこから中3日で、今度は次節のプレミアリーグでアストン・ヴィラと対戦する。
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