【札幌記念・レース回顧】プログノーシス敗因「ひとつ挙げるとしたら…」 快勝ノースブリッジはGⅠでも勝負になるか?
[GⅡ札幌記念=2024年8月18日(日曜)3歳上、札幌競馬場・芝2000メートル] 渡辺 いや~、驚いた。大本命のプログノーシスがまさかの4着とはな。 柏木 スタートが悪かったのはありますが、それにしても崩れるとは。私も想定外でした。 渡辺 去年も早めにまくって勝ってたから、てっきり今回もそうなるだろうと思っていたんだが。道中はまくろうという意思が見られなかった。あれだけ差があっては直線の短い札幌じゃさすがに厳しいぞ。 柏木 体調も悪くは見えませんでしたから、本当にどうしちゃったんでしょう、という感じです。 渡辺 ゴール前は伸びたが、それでも勝負圏外の4着。納得がいかない。 柏木 一つ挙げるとしたら、レースの流れが独特だったことでしょうか。残り6ハロンから11秒7~9と、逃げ馬が素晴らしいラップを刻んでいました。 渡辺 さすが柏木君。素晴らしいのはキミの着眼点だよ。 柏木 恐れ多いです。ただ、その流れに乗れたのが勝ち馬ノースブリッジということになるんでしょうね。 渡辺 1分59秒6ならGⅡとしては当然だし、むしろ遅いぐらいだ。時計のかかる決着に適性があったということだろう。 柏木 今後の評価としてはどうですか? 渡辺 GⅠとなるとキャラ的にどうだろうな。 柏木 同感です。充実ぶりは認めつつも、秋の高速馬場が向くタイプでもないですし…。 渡辺 まあ、今回勝ち切ったことは評価しなくちゃいけないな。 柏木 2着以下の馬たちにも触れましょう。ジオグリフはずいぶん良くなっていました。 渡辺 パドックの雰囲気も良かったし、直線の伸びを見ても一時のスランプから脱したとみていいだろう。 柏木 5歳以下で頑張ったのはこの馬だけですから、褒められる結果だと思います。 渡辺 ステラヴェローチェも同様。長期休養明けから、いいころの雰囲気をようやく取り戻した感じだな。 柏木 対するシャフリヤールは物足りない内容だったなぁ、というのが正直な感想です。 渡辺 オレも同じだ。勝負どころの反応も物足りなかったし、ダービー馬としての姿は見られなかった。 柏木 全体的に見ても秋のGⅠに果たして直結するのか?という疑問が残る一戦でした。 渡辺 とにもかくにも大本命馬の凡走に驚いた。これがこのレースの一番の印象だ。 柏木 各馬が今後どうなるか、いろんな意味で注目ですね。
東スポ競馬編集部