じつは自由な宗教だった!「イスラム教」への大きな誤解あれこれ
イスラムの人って勧誘したりしないの?
宗教には多少なりとも、「勧誘してくる」というイメージがあるもの。 しかしムスリム(イスラム教徒)は、決して宗教勧誘をしないのだそうです。いうまでもなくその理由は、前述したように「宗教に強制があってはならない」から。 人は自分が納得したことで行動する生き物なので、イスラムでは「気持ちが伴っているか」を重要視しているというのです。 そんな考え方に基づいて現在のサウジアラビアから始まった宗教が、強制することなく1400年もの間に日本まで訪れたわけです。現在は、世界の1/4の人々がムスリムなのだそうです。 またイスラムでは、弱みにつけこんでの勧誘も、もちろんありません。 さらに、たとえ納得して入信してからも、だれかにお金をせがまれたり、カルト宗教のように高いお金をはらわされたり、怪しい壺などを買わされることはありません。 お金を寄付することはありますが、それは自分の意志で貧しい方や、こまった方々へ送るお金です。(142~143ページより) 先進国では少子化が進む反面、ムスリムは増え続けているようです。著者の住むフランスでも、アフリカのモロッコやアルジェリア系移民のほかに、生粋のフランス人がキリスト教から改宗しているケースが増えているというのです。若い人も増えているといいます。 しかも、2100年には世界人口の1/3がムスリムになり、キリスト教を上回っていちばん信者が多い宗教になるといわれているのだそうです。 だとすれば、実際に自分が入信するか否かは別問題だとしても、少なくともその存在を認める必要性はあるのではないでしょうか? そんな柔軟性も、すっかり浸透した感のある「多様性」のひとつに違いないのですから。(140ページより) さまざまな人と交流ができると、視野が広がって人生も豊かになるはず。そういう意味でも、イスラム教徒と仲よくなることには意味がありそうです。だからこそ気持ちをフラットにしたうえで、本書を活用したいところです。 イスラムと仲よくなれる本 [ 森田ルクレール優子 ] 1,650 Amazonで見る 1,650 楽天で見る >>Kindle unlimited、99円で3カ月読み放題キャンペーン中! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: 秀和システム
印南敦史