バスケ日本代表、オコエ選手 奄美市の中学校訪問し交流
東京五輪バスケットボール女子日本代表で銀メダリストのオコエ桃仁花選手(25)が23日、鹿児島県奄美市の中学校を訪れた。地元の小中学生と交流したオコエ選手は「島に住んでいるからと諦めず夢を追いかけて。全員がチャンスを持っている」と、地理的ハンディに負けないようメッセージを送った。
オコエ選手は東京都東村山市生まれ。現在はオーストラリアでプレー。父親がナイジェリア人、母親が日本人で、兄はプロ野球・読売ジャイアンツのオコエ瑠偉選手。祖母は徳之島の伊仙町出身で、今回は縁あってオフシーズン中の旅行で奄美大島を訪れた。 子どもたちとの交流は奄美バスケットボールエンデバープロジェクト主催。奄美群島内の選抜選手が集う月2回の練習会に合わせて企画した。午前中は小学生約40人、午後は中学生約50人が参加し、オコエ選手を囲んで質問が飛び交った。 オコエ選手がバスケットボールを始めたのは小学校卒業間近。人数不足の地元チームの助っ人で出場して都大会優勝、MVPを獲得した。 オコエ選手は子どもたちの問い一つ一つに丁寧に回答。「私自身も強豪校に通っていたわけじゃない。人より早く体育館に来たり、多くシューティングしたり、武器を見つけたり、チームにどう貢献するか、勝利に導けるかを常に考えていた。とにかく長くバスケットを続けて、チャンスを無駄にせず頑張って」とエールを送った。 参加した金久中の2年生(14)は「身長が高くて驚いた。桃仁花選手のようにスリーポイントシュートを100本打つような武器を磨く練習をしていきたい。今年は中学校最後の年なので、地区大会で優勝して県大会に出場できるように頑張りたい」と話した。