櫻坂46・藤吉夏鈴が経験で得た変化「いちばんの青春は“今”」
そばにいてほしいのは、布みたいな子
──ご自身の大阪弁はどうですか。 実は大阪弁で喋るのがあんまり得意じゃないんです。他の地域の方が聞くと、大阪弁って攻撃的に聞こえるじゃないですか。自分の話したことが違ったニュアンスで受け取られるのが怖くて、結構考えてから喋るようになっちゃいました。 ──じゃあ、唯ちゃんの「無理やもん」みたいに、ここぞというときに方言を使うようなテクニックは? ないですないです。でも、確かにピンポイントで使われるとグッと来るみたいなところはありますよね。いつかちょっと使ってみたいです。 ──ちなみに、そんな唯ちゃんが想いを寄せる洸ちゃんについて、藤吉さん自身はどう思いますか。 正直に言うと、ちょっと腹が立ちますよね(笑)。特に物語の後半の方は「なんなの? この人」って台本を読みながら何度も思いました(笑)。 ──じゃあ、洸ちゃん、小湊亜耶、菊池冬馬、田中陽一の4人の男性キャラクターの中だったら誰がいいですか。 冬馬はすごくいい子だなと。なんだか布みたいじゃないですか、冬馬って。 ──布? ひらひらしてるというか。その中で、包み込んでくれるようなぬくもりがあって。冬馬みたいな子がそばにいてくれたらいいなと思います。 ──わかる気がします。洸ちゃんの優しさは人を傷つけるんですよね。 そうなんです。もちろんぬくもりのあるキャラクターであることは間違いないんですけど、双葉ちゃんの目から見ても、唯ちゃんの目から見てもどっちつかずで、そこでそういう行動に出るのはどうなんだろうと思うところがいっぱいある。でも、実際、洸ちゃんの立場になったら、そうなっちゃうのもしょうがないのかなと思ったりもして。 とりあえず言えることは、私だったら、どんなに洸ちゃんのことが好きでもあきらめてるだろうなと思います。 ──唯ちゃんみたいには追いかけない? だと思います。そもそも今までそんなに人を一途に想ったことがないので。そこまで一途に誰かを好きになれる唯ちゃんのことが羨ましくなりました。 ──恋愛に関わらず、藤吉さんはあまり人との付き合いにおいて深入りしすぎないタイプですか。 だと思います。わりとあっさりしている方なんじゃないかって。 ──人見知りというのは有名ですよね。 本当に人見知りで。だから、年上の方と一緒にいる方が居心地はいいです。大人なので気を遣ってくださるじゃないですか。それが気楽で。マネージャーさんと話をするのも大好きですし。マネージャーさんと喋っている時間は他のメンバーよりも多いかもしれないです。 ──それこそ学校なんて同世代の巣窟ですけど、学生時代はどうやって過ごしていたんですか。 だから、高校の頃はあまりクラスに友達がいませんでした(笑)。別の高校の子の方が仲良かった気がします。 ──じゃあ、高校時代の思い出はと言うと? 高校の思い出…? なんだろう…。(と、しばらく考えて)あ、古着屋さんのお香の匂いが好きで。店員さんに、「これ、何のお香ですか」って聞いた思い出があります。 ──めちゃくちゃ地味な思い出が来ましたね(笑)。 地味か~(笑)。あ、でも中学の頃は吹奏楽部をやってたんで、夏休みもずっと部活をしてました。学校の思い出というと、それくらいです(笑)。 ──じゃあ、『アオハライド』というタイトルにちなんで、藤吉さんのいちばんアオハル(=青春)な時期と言えば? 今ですね。印象深いので言うと、7月に櫻坂46のみんなでフランスに行ったんです。テラス席に座ってメンバーやスタッフさんと一緒にご飯を食べたりして。メンバーみんなで外でテラス席でご飯を食べられるなんて思ってなかったので、すごく楽しかったです。 ──フランス、いいですね。 マネージャーさんが、ご飯屋さんとか、洋服屋さんとか、いろんなお店に連れて行ってくれて。中でも古着屋さんみたいなところがすごく可愛くて、そこでワンピースを買いました。 ──ホテルでのお泊まりも、旅行ならではの楽しみですよね。 もうずっとメンバーといました。睡眠時間は短かかったんですけど、それがまったく辛くないくらい楽しくて。なんだか修学旅行みたいでした。