富士町「カフェスペースバルバ」が1周年 移住8年目の出店、自家焙煎機も
佐賀市立小中一貫校北山校近くの「cafe space barva(カフェ・スペース・バルバ)」(佐賀市富士町中原)が11月27日で1周年を迎えた。(佐賀経済新聞) 【写真】「cafe space barva」で提供するドリップコーヒー 2016(平成28)年に夫婦で佐賀市富士町中原地区に移住した矢野彩子さんが2023年11月27日に開いたカフェ。矢野さんは東京で7年、コーヒー店に勤めた後、地元・福岡に戻り、東京のコーヒー店から豆を仕入れて提供する「カフェスペースバルバ」を開いたが、仕事場と自宅の往復で子どもとの時間も取りづらくなる中で、生活環境の見直しをしたいと移住を検討。福岡市内から1時間弱の距離で、デザイン事務所の経営する夫の仕事の影響が少ない富士町への移住を決め、カフェを閉めた。移住後は夫のデザイン事務所の手伝いをしながら、「いつか自家焙煎のコーヒー店を開きたい」と勉強を続けたという。富士町にコーヒー店を開いたきっかけは、中原地区にあるJAの支所だった2階建ての建物を友人が購入し、友人から出店を打診されたことから。これまで自宅に置いていた夫のデザイン事務所をこの建物の2階に移し、1階で矢野さんのコーヒー店「カフェスペースバルバ」を開いた。席数は、カウンター5席、テーブル8席。店内には念願の自家焙煎(ばいせん)機を導入した メニューは、自家焙煎のドリップコーヒー(500円~)を深いりから浅いりまで9種類を用意するほか、アイスコーヒー(600円)も深いりか浅いりを選べる。併せて、「カフェオレ」「カプチーノ」「直(じか)火式エスプレッソ」(以上600円)などを提供。「バスクチーズケーキ」(480円)や「シブースト」(520円)、「トランシュ・オ・ショコラ」(530円)のケーキメニューも用意する。コーヒー豆も販売(100グラム850円~)。 矢野さんは「移住後、地域の人とのさまざまな関わりを持った後に店を開いたので、カフェが交流の一つの拠点になっているのと、カフェそのものが少ないので、地元の人だけでなく、富士町に来た人の立ち寄りの場になっている。まだ店の基盤を作っている段階で、多くの人に支えてもらいながら、質の高いコーヒーを多くの人に提供していきたい。来店した人同士をつなぐコミュニティーの場として、地域の新たな雇用を生み出す場として、『この地域に住みたい』と思ってもらえるような場所になれるよう店を育てていきたい」と意欲を見せる。 営業時間は11時~17時(ラストオーダー)。木曜・金曜定休(日曜不定期営業)。
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