【プレビュー】ポイントはゲーム運び。4位の鹿島が差を広げるか、7位のFC東京が詰め寄るか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは7月20日と21日に第24節を開催。カシマスタジアムでは、鹿島アントラーズとFC東京が対戦する。
中断前のラストゲーム、カシマスタジアムでは4位の鹿島アントラーズと7位のFC東京が激突する。その両者の勝点差は『5』。ホームで鹿島が突き放すか、アウェイでFC東京が迫るか、シーズン後半の上位争いを占う一戦となる。 鹿島にとっては、立て直しを図りたいゲームとなる。前節・横浜F・マリノス戦は、前半の内にCKの流れから知念慶が今季初ゴールを決め先制するが、前半終盤に追い付かれると、後半には3失点を重ね、今季2度目の4失点で勝点を落とした。 前々節・北海道コンサドーレ札幌戦こそ2-0で勝利したが、その前の第21節・ヴィッセル神戸戦でも3失点して敗れていることを考えれば、守備の立て直しは急務である。どちらの試合も先制はできているだけに、リード後の戦い方がポイントになるだろう。最終ラインはもちろん、チーム全体を束ねる役割を担う植田直通を中心にゲームの流れやスコアを読みながら時計の針を進めていきたい。 8ポイント差で先を行く首位・FC町田ゼルビアを追い掛けるためには、これ以上、勝点を落とす訳にはいかない。4月の前回対戦で敗れている悔しさを含め、ホーム・カシマでやり返したい。 FC東京からすれば、連勝した状態で中断期間に入れれば、そのインターバルの期間をより有効に使うことができるだろう。鹿島だけでなく、3位の神戸や2位のガンバ大阪との差も一気に縮められる可能性もあるだけに、何としてでも勝点3が欲しい一戦となる。 国立で戦った前節・アルビレックス新潟戦は2-0で勝利し、連敗を最少で止めたが、まだまだ課題は残った。先制後は押し込まれる時間が長くなってしまっただけに、ゲーム運びの部分は改善が必要である。ボランチの軸でありキャプテンを務める小泉慶は、ピッチ上の司令塔として立ち振る舞いが期待される一人。古巣のホームに乗り込む一戦は、青赤の37番に注目である。 松木玖生が海外移籍のためチームを離れ、荒木遼太郎と野澤大志ブランドンがパリ五輪を戦うため今節から不在となる。まさに総力戦となる今節で難敵・鹿島を叩ければ、シーズン終盤の戦いに向けて、大きな弾みとなるはずだ。