【札幌2歳S】レース相性抜群の須貝厩舎、マジックサンズに期待 単勝回収率251%データも後押し
血統解説:マジックサンズ
・マジックサンズ 日本での牝祖は4代母バレークイーン。フサイチコンコルド、アンライバルド、リンカーン、ヴィクトリー、アドミラブル、アリストテレスなど一流馬を多数輩出している名門一族だ。ファミリーの最大の特徴は瞬発力の高さ。一瞬でトップギアに入れられる馬が多く、アンライバルドが勝った皐月賞はまさにファミリーの特徴が出た一戦だ。機動力があるタイプも多く、小回りコースも対応可能だ。 母コナブリュワーズがJRA4勝のOP馬、本馬の半姉コナコーストは桜花賞、チューリップ賞でそれぞれ2着の実績馬、祖母アンブロワーズは函館2歳S勝ちや阪神JF2着と、本馬と近しいファミリーの活力は十分だ。 父にキズナを迎えた牡馬ということでパワータイプの馬に出た。まだ身体を使い切れていないところがあるのでコーナーが緩やかな札幌競馬場は差しやすいだろう。将来的にはダートでも走れそうな血統構成だが、2歳の現時点では芝のこの距離がベストだ。
Cアナライズではマジックサンズを推奨
今回はマジックサンズを推奨する。ゲートに課題は残るが新馬戦の内容はハイレベルで、好走データにも合致する。また札幌2歳Sを得意としている須貝厩舎所属という点も好材料だ。血統的にも函館競馬場より札幌競馬場で良さが出そうで、新馬戦よりもパフォーマンスは大きく上昇するだろう。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
貴シンジ