【阪神JF】「京都芝の杉山佳明厩舎」は複回収率238% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週日曜の京都メインは阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF)。2歳牝馬の頂点を決するマイルGⅠだ。アルテミスSを制したブラウンラチェットの1番人気が濃厚で、コートアリシアンやテリオスララ、そして異例の参戦となる米国馬メイデイレディにも注目が集まる。 【阪神ジュベナイルフィリーズ2024 推奨馬】前走は二冠牝馬に匹敵!勝率50%データ該当で盤石 メイデイレディも解説(SPAIA) 今年は阪神競馬場が改修のため使えず、京都での代替開催となる。正直なところ例年の傾向がどこまで通用するか読めないところもあるが、様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
「札幌芝1800mデビュー勝ち」は崩れない アルマヴェローチェ
まず1頭目はアルマヴェローチェ。夏の札幌芝1800m戦でデビュー勝ちを収めると、札幌2歳Sで牡馬の強豪に挑んで2着。3戦目でGⅠに駒を進めてきた。 阪神JFでは「デビュー戦の距離」がヒントになる。過去10年、1500m以下でデビューした馬は【2-1-3-82】複勝率6.8%、単回収率19%、複回収率22%と低調だ。最もいいのは「1800mデビュー馬」で、その成績は【4-3-3-16】複勝率38.5%、複回収率92%となっている。この要因として下記の2つが考えられる。 (1)中距離戦の流れで折り合いを覚えたことがレースに好影響をもたらす (2)期待が大きい馬ほど長めの距離でデビューさせる傾向がある 中でも「札幌芝1800mでデビュー勝ち」の馬は【1-2-1-0】複勝率100%。14年2着レッツゴードンキ、16年1着ソウルスターリング、22年3着ドゥアイズ、そして昨年2着ステレンボッシュのいずれも馬券に絡んだ。 夏の札幌は気候的にダメージが残りにくく、またトップ騎手もそろうことから芝中距離新馬戦は総じてハイレベルになりがち。勝てば阪神JFまで時間的な余裕をもってローテーションを組むこともできる。好成績になるのも納得だ。 今年の該当馬はアルマヴェローチェただ1頭。札幌2歳Sは外有利のトラックバイアスが見られるなか、1番枠から直線最内を突いてゴール寸前まで先頭をキープしていた。敗れはしたが内容は非常に濃い。ここでも勝ち負けになる。