ニューオーリンズの事件、容疑者は遠隔起爆装置を所持…バイデン氏「他の誰かが関与の情報ない」
【ワシントン=淵上隆悠】米国のバイデン大統領は2日の演説で、ルイジアナ州ニューオーリンズで新年を祝う群衆に車が突っ込んだ事件を巡り、「他の誰かがこの攻撃に関与しているという情報はない」と語り、退役軍人シャムスディン・ジャバール容疑者(42)の単独犯だったとの見方を示した。ジャバール容疑者が現場近くに設置された二つの爆発物の遠隔起爆装置を所持していたことも明らかにした。
これに先立ち、FBI幹部は記者会見で、事件後に現場近くの交差点で二つの即席爆発装置が見つかり、監視カメラの映像などから、ジャバール容疑者が事件直前に一人で装置を設置したとの見方を強めていることを明らかにしていた。
バイデン氏は演説で、ジャバール容疑者がイスラム過激派組織「イスラム国」に感化されていたことも改めて指摘。「我々は『イスラム国』やその他のテロ組織がどこにいようとも容赦なく追い続ける」と強調した。