大谷翔平「50-50」の記念ボールは6億6000万円! 観客約1万8000人でゲット確率は「0.03%」?【シニアのためのマネー講座】
【シニアのためのマネー講座】#118 大谷の「50-50」が6億6000万円! オークションで記念ボールが過去最高額を更新した。1999年のマグワイアの70号ホームランボール(約4億4000万円)超え。「ボール1個でこんなに値段がつくのか……」と庶民はため息しか出ない。 二十歳の大谷が語っていた「理想の二刀流」、“投打のどっちが好きですか?”の「答え」とは 「もし、これをゲットできたら人生が変わる」 みんながそう思ったに違いない。 でも、9月19日、この日の映像を見返していただきたい。舞台となったマーリンズの本拠地、マイアミのローンデポパーク。外野席は結構、空きが目立っていた。収容人数は最大で3万7000人。それに対して観客は1万8000人ほど。約半分だ。 仮に外野にいた人間を全体の5分の1だとすれば、3600人ほど。そのなかの一人が幸運をつかんだことになる。チケット代が5000円だとして、0.03%の確率で6億6000万円。 計算すると……。ん、期待値は約4000%! 単純に5000円が20万円になる計算だ。 もちろん、この日に記録が達成される保証はない。少なくとも3日ぐらいは前乗りして、待たなければならない。また、日本人ならば航空チケットや宿泊費などのコストもかかる。「お宝」をゲットするには、いろいろな手間暇、お金がかかるのだ。 ■「60-60」の記念ボールをゲットできれば… でも、そういった煩わしいことを除いても、いずれ「チャンス」は訪れるだろう。 「60-60」だ! この記念ボールをゲットできれば、10億円の大台に乗るかもしれない。今から準備を進めるしかない。 まずは、グラブの購入。ボールを取りやすいように、ある程度、慣らしておく。あとは、強靱な肉体づくり。ベンチ下に落ちたボールを必死に捜さなければならない。 そして最も重要なのは時間の確保である。全米どこにでも移動できるようにしておかなければならない。もちろん、引退したシニアならば、たっぷり時間はあるだろう。 「よし! 準備万全!」 あとは大谷のホームラン・盗塁を数えて、決行日を決めるだけ──と、意気揚々に開幕試合を迎えたが、ここで重大な事実に気づく! 大谷が開幕投手を務めているではないか……。 「60-60は、ちと難しいか」 そう思いながらも、新たな記録の可能性に賭ける。でも、その前に大きな問題が……。 トランプ政権になってから入国審査が厳しくなっていた。 「あれっ、俺って入国できないの!?」 (黒岩泰/株式アナリスト)