唐沢寿明「ボイス」は韓国版超えるか 伊勢谷友介の怪演も話題
伊勢谷友介キャスティングは大当たりか
そして物語後半になってついに本格登場してきた伊勢谷友介が演じる本郷雫の鬼気迫るサイコパスぶりも、ドラマの話題を盛り上げている。薔薇風呂を好み、スマートでセレブな生活を送る中で、犯行に使用した血まみれの凶器を大事にコレクションしている。常人ではついていけない独自の美学を持つ連続殺人鬼を、好演している。 韓国ではここに当たる役をキム・ジェウクが演じ、怖いけれど美しい狂気の演技で話題を呼んだ。小学校に上がる前まで東京に住んだ経験があり、韓国に帰国後、高校生の頃にモデルデビューしたのが芸能界入りのきっかけという。伊勢谷もまた、大学在学中にモデルとしての活動を開始したことがその後の俳優活動へとつながっている。美しさと狂気が同居した深い芝居が求められるこの役に、伊勢谷をキャスティングしたのは大当たりだろう。 いよいよ真犯人との直接対決がスタートする。クライマックスに期待したい。 (文・志和浩司)