清らかに新年を 平泉 中尊寺ですす払い【岩手】
新しい年を迎える準備を始める「正月事始め」の13日、平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)にある宝物館讃衡蔵(さんこうぞう)では、仏像にたまった1年間のほこりを払い清めるすす払いが行われた。 世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産となっている同寺には、金色堂をはじめとする国宝や、重要文化財に指定された貴重な仏像、工芸品が伝わっている。 このうち、同館正面に安置された阿弥陀如来1体と薬師如来2体は、いずれも高さ約2・7メートルある丈六仏で国の重要文化財。すす払いでは、作務衣(さむえ)姿で口当てを着けた僧侶2人が、長さ2メートル以上ある柄の先に和紙を束ねたはたきを使い、仏像の表面を傷付けないよう慎重にほこりを取り除いた。