秋季練習に参加し、汗を流すヤクルト・長岡秀樹＝神宮外苑

ヤクルト・長岡秀樹内野手（23）が19日、神宮外苑で行われた秋季練習に臨み、今秋のテーマの一つにスイングスピードの向上を掲げた。163安打を放ち、自身初の打撃タイトルとなる最多安打に輝いた今季のデータをもとにアナリストと話し合い、「次に進化するためにやるべきことがそこだった」と設定した。 打球速度をアップさせる狙いもあり、「（今年は打球速度の）マックスが170キロ出るか、出ないかくらいだった。強く（バットに）かんだ当たりはもっと出したい」。現在はウエートトレーニングによる筋力強化に励んでおり、「スイングスピードが上がれば、打球速度が上がる。打球速度が上がれば、ヒットゾーンが増える。ヒットゾーンが増えれば、ヒットも長打も増える」と思い描いた。 2年連続となる打撃タイトル獲得にも期待がかかるが、「取れればいいですけど、今年も最初から最多安打を目標にやっていたわけではない。一打席一打席、今年が勝負だと思ってやった中で、そこが取れてよかったという感じだった」と冷静に説明。「（来年）こういう数字を残したいという目標はあるので、その目標（の数字）を残したときに何か（タイトルを）取れればいいかなくらいです」と話した。