EV「ダークホース」の小米、株価が年初来で約2倍-最高値更新近い
(ブルームバーグ): 中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)の株価が、急速に上場来高値更新に近づいている。同社が電気自動車(EV)市場に参入したことで、スマホに続く成功を収めるとの期待が高まっている。
同社株は年初来で2倍強となり、世界の競合他社を上回るペースで値上がりしている。中国のEV市場で驚くほど急速に台頭し、比亜迪(BYD)やテスラに対抗しようとしているためだ。同社は来年夏ごろに発売予定の新型スポーツタイプ多目的車(SUV)を発表している。
投資家は小米がスマホ市場と同様の軌道をたどると期待している。同社は2011年に同社初のスマホを発売し、数年でアップルやサムスン電子のライバルになるまで成長。創業者の雷軍氏はビリオネアの仲間入りを果たした。香港上場の小米株は現在、21年に付けた上場来高値まであと10%程度に迫っている。
華泰資産管理(香港)の投資管理担当の副ゼネラルマネジャー、シュヤン・フェン氏は「小米はダークホースだ」と述べ、雷氏がEV市場参入を表明した当時は、市場の競争が激しいため、それが実際に成功すると考える人はほとんどいなかったと指摘した。
原題:Xiaomi’s 103% Rally Puts EV Dark Horse on Brink of Stock Record(抜粋)
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Charlotte Yang