難しい言葉は必要ない。伝えたいことを的確にまとめるために必要なのは「20文字以内」「小学生でもわかる言葉」
ひと言でまとめる技術#3
自己紹介やビジネスシーンで伝えようとするとダラダラ長くなったり、緊張のあまり思いついたまま発言してしまったりしたことはないだろうか? 重要なのはいかに短くまとめるか、頭の中にある言葉をいかに紡ぎだすか。 【関連書籍】『ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ』
『ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ』(アスコム)より一部抜粋。再構成してお届けする。
難しいことを簡単に、簡単なことを伝わりやすく20文字の法則
伝えたいことをどれだけ「簡単」にできるか? 私が修業時代に繰り返し教わったのは、「難しいことを簡単に。簡単なことを伝わりやすく」ということです。 しかし、やってみると、これがとっても難しいのです。ときに仕事において「世の中の人がまったく知らない技術」とか「日本にはない名詞や考え方」を紹介しなければならないとき、その単語をそのまま書いてもほとんどの人に伝わりません。 そこで先ほど紹介した「つまりこれってどういうこと?」という法則を用いて、なるべく簡単に伝わりやすいものにしていきます。それを簡潔に伝えるための方法が、「20文字以内」で「小学生でもわかる言葉」を使った「20文字の法則」です。 伝え方の方法論では、言葉を短く研ぎ澄ますことが大事です。 短ければ短いほど、いいです。 世の中の名言や、名キャッチコピーをご覧ください。数えてみるとほとんど20文字以内で構成されていることがわかります。新聞やYahoo!の見出しなどを基準に15文字以内にするという流派もありますが、私は、20文字以内なら即座に伝えたい内容を理解してもらえると考えています。 〈名キャッチコピー例〉 ●お口の恋人(ロッテ) ●おしりだって、洗ってほしい。(TOTO) ●目の付けどころがシャープでしょ。(シャープ) もちろん、20文字以上の名コピーも存在します。ですが、「全文をパッと思い出せない」ということが多いのではないでしょうか。 人は、自分に必要なもの以外はどんどん忘れていってしまいます。相手の脳に負荷をかけずに覚えてもらうために、伝えるときは「20文字以内」を目指しましょう。