急増する子どもの夏風邪 手や足、口の中に発疹「手足口病」が警報レベルに 札幌市
STVニュース北海道
いま、特に子どもの間で急増している夏風邪があります。 「手足口病」です。 感染者が大幅に増加した5年前と同じように推移していて、専門家は基本的な感染対策を強く呼び掛けています。 札幌市手稲区のクリニックでは、発熱などの外来患者が増えているといいます。 (母親)「熱が出てそのあとのどが痛いという形で、夜だけすごい高熱が出るようになって、また朝になると平熱に戻るような感じですかね」 この患者は診察の結果、風邪でしたが、医師は気になる傾向があるといいます。 (渡辺徹院長)「(夏風邪の傾向は?)全般的には増えていますね。手足口病もかなり数がでている。1か月以上前からぱらぱらと出始めてきていて、それがどんどん増えてきてというパターンだと思います」 手や足、口の中などに水疱性の発疹がでるウイルス感染症「手足口病」。 札幌市は警報レベルに達したと注意を呼び掛けています。 札幌市の手足口病の報告数は、過去5年間で最大だった2019年と同じような増え方をしています。 26日発表になった最新のデータでは、1医療機関あたりの報告数は9.11。 これは2023年の同じ時期の実に25倍を超えます。 なぜ2024年は急増しているのか。 医師は、ある可能性を指摘します。 (渡辺徹院長)「ウイルスに対する抵抗力がないお子さんというのがかなり増えているというのが現状だと思います。コロナの期間は皆さん手洗いに気を付けるとか、マスクをしたりとか。そういうことで数としては非常に少なかったですね」 保健所は改めて“手洗い”の重要性を強く訴えます。 (前木孝洋担当部長)「まずは手洗いをしっかりしていただくこと。マスクができればいいんですけども、主な対象年齢は子どもなので、マスクはできる範囲でということになります。集団生活をされている方はタオルとかを共有しない。オムツの処理をされる場合にはその親御さんもしっかり手を洗っていただくこと、そういったことを徹底していただく」 うがい・手洗い。 基本的な感染対策を改めて徹底することが、感染症対策のいちばんの特効薬なのです。