【レスリング】パリ五輪53キロ女王・藤波朱理「マッチョになりたい」57キロ級転向で筋トレ開始を明かす
今夏のパリ五輪に出場したレスリング女子フリースタイル53キロ級金メダルの藤波朱理(日体大)が22日、全日本選手権が行われている東京・国立代々木競技場第二体育館で取材対応。「夢をかなえた1年だった。また夢を追える日々が幸せだったと感じる1年になった」と充実した表情で振り返った。 今大会には出場しない藤波だが、すでに11月の東日本大学女子リーグ戦で五輪以来の実戦復帰を果たし、公式戦の連勝を139に伸ばしている。28年ロサンゼルス五輪を見据え、今後は57キロ級に転向することも発表済み。「53キロ級の時は(試合前の減量で)筋肉も落ちていたが、ウエートトレーニングも始めた。マッチョになりたい」と肉体強化を開始していることを明かした。 年内いっぱいは食生活も「おいしい物を食べる」と宣言。五輪後は自身のインスタグラムでさまざまなグルメを楽しんでいる様子を明かしているが、最も印象に残っている食べ物を問われると、「友だちとしゃべりながら、お菓子を食べるのは奇跡」とポツリ。53キロ級時代は、過酷で精神的にも厳しい食生活を送っていた様子を告白した。 年明け後は食生活も引き締め直し、6月の全日本選抜選手権から9月の世界選手権(ザグレブ)を目指す。セコンドもこなす今大会を通じ、「五輪は過去のこと。新しい1年が始まっているなと感じる」と語った藤波。ロスでの2連覇&2階級制覇へ、新たな一歩を踏み出す。