「独創性すごすぎ!」読んでワクワク『ドラゴンボール』の天才たちが生み出した「素晴らしき発明品」
2024年10月から放送が始まったテレビアニメ『ドラゴンボールDAIMA』。放送開始から数か月が経った今も、話題は尽きることがなく、新キャラクターや物語の展開に多くのファンが心を躍らせている。 ■【画像】「かわいすぎ!」 『ドラゴンボール』ブルマ&人造人間18号姿のコスプレイヤーえなこさん■ 今回の新アニメはストーリー、キャラクターデザイン、設定などを鳥山明さんが手がけた作品だが、『週刊少年ジャンプ』での連載当時から、ワクワクするような設定の数々で子どもたちを魅了してきた。乗り物やアイテムひとつひとつも個性的で、鳥山さんのアイデアが詰まった「発明品」は『ドラゴンボール』世界にはなくてはならないものばかりだ。
■実は元ネタがあった「ホイポイカプセル」
たとえば、一見ただの小さなカプセルだが、スイッチを押して地面に投げることで、中からバイクや車、家までが飛び出てくる「ホイポイカプセル」は、同作を代表する発明品だろう。序盤のファンタジー世界の中に、突如飛び込んできたSF的アイテムで、かなりのインパクトがあった。 街のショップで購入できるほど広く流通しているこのホイポイカプセルを生み出したのは、カプセルコーポレーションの創業者でありブルマの父・ブリーフ博士。実はこのアイデアは、鳥山さんが『ドラゴンボール』連載開始前の1983年、『週刊少年ジャンプ』で発表した短編作品『トンプー大冒険』に登場する「いろいろカプセル」が原型となっている。ただし、当時の「いろいろカプセル」は使うのに沸騰したお湯が必要という手間があり、後のホイポイカプセルではその欠点が改良されている。 ブリーフ博士はその他にも、ベジータがただ戦闘力を鍛えるというだけのために「重力室」も開発。その天才的な頭脳は、娘のブルマにも受け継がれている。
■これがないと冒険が始まらない「ドラゴンレーダー」「タイムマシン」
そんな娘・ブルマの発明品はというと、やはり「ドラゴンレーダー」が代表作だろうか。ドラゴンボールが発するわずかな電波をキャッチし、場所を特定するもので、この装置がなければ、悟空とブルマの冒険は始まらなかったとも言える。レッドリボン軍との戦いの際に、悟空は『Dr.スランプ』のペンギン村にたどりつき、そこで壊れたドラゴンボールを則巻千兵衛に見てもらう場面があるが、その構造については「なんじゃこりゃ!!」「ものすごく高度なメカじゃないか…!!」と驚くばかりで修理は叶わず。「お…おんな…… わ…わしより天才が い…いたなんて…」とブルマの才能に舌を巻いたほどだ。 ドラゴンレーダーは、ドラゴンボールを追い求める中で何度も活躍。少年編での活躍はもちろん、ラディッツに孫悟飯がさらわれた場面でも、居場所を特定するのに役に立ち、ナメック星編でも、ナメック星のドラゴンボールを探すのに役に立った。 一方で、「タイムマシン」は未来のブルマが発明した壮大な装置だ。このマシンは、人造人間によって破壊され荒廃した未来を救うため、ロクな開発施設もない中で息子・トランクスを乗せるためにブルマが全力を注いで完成させたもの。 『ドラゴンボール超』では、未来のブルマが作ったタイムマシンを解析し、現代のブルマもタイムマシンの製作に成功している。 時間そのものに干渉するというスケールの大きさが、タイムマシンの魅力だ。ブルマの頭脳がなければ、トランクスの未来も、人造人間・セル編の物語も生まれなかっただろう。