「私たちは集中してスペイン戦に臨む」

準決勝エジプト戦で２ゴールを挙げたマテタ。(C)Getty Images

　U-23フランス代表は現地８月５日、パリ五輪の準決勝でU-23エジプト代表とスタッド・ドゥ・リヨンで対戦。延長戦にもつれ込む激闘を３－１で制し、決勝進出を決めた。 【画像】2024年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介！ 　立ち上がりから主導権を握ったフランスは、引いて守るエジプトの強固な守備ブロックに苦戦し、１点が遠い時間が続いた。すると相手に一瞬の隙を突かれて62分に失点。それでも終盤の83分、最終ラインの裏に抜け出したジャン・フィリップ・マテタが冷静に右足でゴールに流し込み、タイスコアに持ち込む。 　１－１で延長戦に突入すると、92分に相手のCBが２枚目のイエローカードで退場に。数的優位となると、99分に再びマテタがヘディングでネットを揺らし、逆転に成功。さらに108分にはミカエル・オリーズが決めてリードを広げ、このまま終了した。 　２ゴールを挙げたマテタは試合後、チームを救った同点弾について、「何と言えばいいのか分からないが、信じられない瞬間だった」と喜びを露わにした。 　１点を追う展開のなかで、後半には何度もシュートがポスト、クロスバーに直撃。もどかしい時間が続いたが、マテタは「自分たちは得点できると信じていたし、実際にゴールを決めることができた」としたうえで、「サポーターの声援が私たちを助けてくれたんだ」とファンへの感謝を述べた。 　決勝の相手はスペイン。強敵との対戦に向け、27歳のストライカーは「私たちは集中してスペイン戦に臨む。全く問題ないよ」と力強く語った。 取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）