加藤登紀子 「はだしのゲン」著者が残した詩を歌い平和への思い訴え 戦争体験など「伝えていきたい」
歌手の加藤登紀子(80)が26日、埼玉県内で、12月20日に開く年末恒例の「ほろ酔いコンサート」(大宮ソニックシティ)の取材会を行った。 活動60年を迎えた今年は、広島で被爆した少年を描いた漫画「はだしのゲン」の著者・中沢啓治さんが唯一、残した詩「広島 愛の川」などを歌い平和への思いを訴えている。 戦時下の満州(現中国東北部)ハルビンで生まれ、2歳で引き揚げた経験を持つ。「戦争を語れる方が少なくなった今、私はちょうつがいのような立場にある。経験した方が発したものをキャッチして伝えていきたい」と思いを込めた。