「襲われるから、猫に背中を向けないでください」飼い主以外は拒絶する猫さんの態度が激変、社交的に なぜ?
「初めて出会った時から、ミューちゃんは全ての人を拒絶してしまう猫さんでした。 『どこから襲いかかってくるかわからないから、絶対に背中を向けないでください。』 そう念押しされるほどの猫ちゃんで、流血沙汰はしょっちゅう。 私が出会った時には、たくさんのシッターに断られ飼い主さんは本当に頭を抱えていました。 今でも私に懐いてはくれないけど、それでもお世話が必要だから、背中を向けるわけにはいかない。 少しずつ距離を縮めていきたい。」 【写真2枚】穏やかな性格の猫さんをお迎えすると…態度が変わった! 飼い主以外の人を拒絶してしまう…そんな猫さんをお世話をしているペットシッターのエピソードがInstagramで話題になりました。 投稿したのは、ペットシッターのみずきさん(@mizuki_petsitter)。猫さんは、アビシニアンのミューさんといいます。11歳の女の子です。攻撃的で、これまでたくさんのペットシッターに断られたというミューさん。みずきさんが担当となり、流血しながらも真摯に向き合ってきたとか。 動画には、威嚇するミューさんの姿やけがをしたみずきさんの足などが映し出されています。壮絶なペットシッターの現場を目にした人たちからさまざまなコメントが寄せられています。
「うちの猫も同じ感じでした」
「すごいですね」 「何故こんなに凶暴化してしまったのでしょうか?」 「飼い主さんに許可貰えるなら長靴履くのがオススメですよ」 「うちの猫(交通事故に遭ってて保護)も同じ感じでした」 「時々こうなってしまう子いますヨネ 心を許してくれた時はまたアップしてください」 「なれさせないと大変ですね、お部屋は全てねこちゃんのハウスになるからシッター頼むときはケージを用意することかなぁ」 飼い主以外の人に対して攻撃的になってしまうミューさん。ペットシッターとしてどのように向き合いながらお世話をしているのか? みずきさんに聞きました。
これまでたくさんのペットシッターに断られた猫 攻撃的になる理由とは?
──飼い主さんがミューさんをみずぎさんに頼んだ詳しい経緯を教えてください。 「飼い主さまは既に何名かのシッターの利用経験があり、今回新たなシッターを探しているとのことでご依頼いただきました。話を伺うとどこにお願いしても毎回出禁になると。1年ほど見てくれていたシッターさんがいたそうですが、遂にはその方もだめになってしまい、ほとほと困っているご様子でした。ご依頼があったのがちょうどコロナ禍が明けてきた頃。そろそろ日常が戻り出張も始まってくるとのことで仕事でのご不在時のご飯あげ、お水交換、おトイレ掃除をお願いされました」 ──引き受けた時に何と言われた? 「ミューさんは本当に凶暴で構われるのが嫌だから最低限のお世話が済んだら早めに帰ってよい、とのこと。そんな切羽詰まった飼い主さまを見て『こんな飼い主さまとペットさんこそ助けるべき』だという気持ちが強くなり、むしろ私が諦めずに見させてくださいとお願いしました」 ──流血するけがを負ってしまうほど攻撃的なミューちゃん。どんな時に襲ってきたのでしょうか。 「これまでシッターさんやハウスキーパーさんから猫に襲われたと報告を受けるものの、飼い主さまには忠誠心の塊で何をしても怒らないお利口猫のミューさんなので、嘘でしょ?何か嫌がることをしたのでは?と凶暴さがにわかに信じがたい飼い主さま。私の経験からするとその日そもそも機嫌が悪かったら襲われやすいです。あとは途中まで穏やかだったのに急にスイッチが入ることがありました。 例えば私が着てきた上着をお部屋の椅子に置いた時なんかは急に豹変してギャー!と飛びかかってお怒りでした…。おそらくお部屋全体がミューさんの縄張りで、『大好きな飼い主さんと私のお城♡ 誰にも踏み込ませたくないニャ!』という感じだと思います。なので、椅子に部外者の匂いがつくなんて許せなかったんだと思います。あとはミューさんに背を向けて油断してる時に後ろからガブッと来られることもあったので、他に出入りされる方も背中は見せないように気を付けていると聞きました」 ──現在のミューさんとの関係は? 「もう1匹の猫さんがやってきてから少しミューさんも以前より落ち着いてきました。とはいえ、ミューさんは本当にいろんなことを試しましたが距離が縮まった?!と思ったらふり出しに戻ったりと、やはり多くの猫さんと比べ仲良くなるという点は難しそうです。ただ問題なくご飯をあげたりおトイレ掃除をやってあげられるようになるべくテリトリーを荒らさない、そっとしておいてあげるなどストレスをかけないサラリとしたシッティングを心がけてやりたいと思います。あとは引き続きけがをしないよう対策も大切ですね」 ◇ ◇