平塚で最大規模の子ども食堂、テレ東「それぞれの孤独のグルメ」題材に 今月9日未明オンエア
平塚バプテスト教会(神奈川県平塚市豊原町)が運営する子ども食堂「こひつじ食堂」が、輸入雑貨商が出向いた街で“一人飯”を堪能するドラマの特別編「それぞれの孤独のグルメ」(テレビ東京)の題材となった。同教会の平野健治牧師(44)は「放送されることで、子ども食堂の輪が全国に広がってほしい」と話している。 こひつじ食堂は、子育て支援や貧困の問題に役立てようと、4年前にスタート。現在は毎月第3、第4金曜の夕方に開かれている。弁当を含め約200食が提供され、ボランティアの登録者が100人以上おり、市内で最大規模の子ども食堂となっている。平野牧師は「食べ物に困っている人だけではなく、現在は地域の交流の場になっている」と話す。 ドラマとの出合いは、子ども食堂の支援団体が制作側の依頼で撮影場所を探していたのがきっかけ。撮影場所に決まった後、同教会などを交えた話し合いで「教会を舞台としたさまざまな出会いと孤独ではない一緒の食事」がテーマとなった。撮影は今年8月に実施。実際に食堂となっている建物を使ってロケが行われたほか、平野さんやボランティアも出演する。 また、ドラマ内で出されるメニューには、平塚の食材を使った「シイラの唐揚げ」がお目見えするなど、同食堂の活動が忠実に描かれている。平野さんは「釣り客が持ち帰らなかったシイラを寄付してもらったもので、思い出のメニューの一つ」と話している。 放送は9日午前0時12分から。見逃し配信サイトでも視聴できる。こひつじ食堂に関する問い合わせは、同教会電話0463(33)2320。
神奈川新聞社