<上海だより>サラリーマンには悩ましい “2.0”に進化するご当地グルメ
一方で、サラリーマンの給与と提供されるサービスと価格の均衡が保てていない状況もあります。近年では、上海の中心部で、ぼろぼろのローカル店以外のランチを食べようと思うと、最低でも30元(約480円)は必要になるのが現状です。これは日本のサラリーマンのランチ消費金額とほぼ変わらないでしょう。しかし、上海の平均給料が8000元程度(約12万8000円)とすると、日本よりも安い給料でありながら支出金額は同等という事態が生じているのです。 もちろん、野菜や肉などの食材費に関しては日本よりもまだ安価ですので、自炊をすれば釣り合いを取ることは可能ですが、仕事が忙しい平日や同僚との付き合いでランチ、なども考えるとなかなか過酷な支出事情が伺えます。経済成長は進み、海外旅行などを通じて国際的なサービス水準も理解し始めた上海など中国都市部の生活が、今後どのようにバランスを取っていくのかは大きな課題となるでしょう。